(244) “よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。”

『成功者』という言葉を、もし「目に見える多くの成果をあげた人」にのみあてはめるとすれば、世の中には『成功者』と呼べる人はほんのひと握りしかいないことでしょう。しかし「人のうわべではなく『心』をご覧になる神」にとっては、『成功』とは、決して「目に見える成果をあげること」ではなく、「自分に与えられている状況下で心を込めて忠実に生きること」なのです。 以前アメリカの上院議員であったマーク・ハットフィールド氏が、マザー・テレサの運営する「死を待つ人の家」を訪問した折、次々と運び込まれてくる『半死人たち』に圧倒されたハットフィールド氏が思わず「到底回復する見込みのないこれらの人々の面倒を看るエネルギーが、一体どこから湧いてくるのですか?」とマザーに尋ねたところ、彼女は答えました。「親愛なる上院議員殿、ご心配どうもありがとう。でも私はね、「成果を上げるため」に神様に召し出されたわけではなく、「ただ『わたしに忠実であれ』と今日も招かれるお方」にお仕えしているだけなのですよ。」 神は今日もあなたに「心血注いで仕えるべき」十分な労を与えてくださっています。つぶやくことなく、決してあきらめることなく、ただただ神を見上げつつ、自分自身をささげていきましょう。