2024310 「『もっと優れたもの』を待ち望む信仰」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ  「『もっと優れたもの』を待ち望む信仰」  (10/03/2024) [へブル人への手紙 11章32~40節] ◆この世における祝福  ・今日の前半部分では、「国々を征服する」「剣の刃を逃れる」など、『この世での祝福』が列記されている。つまり 旧約聖書の時代には「永遠のいのち」とか「天の御国」などの概念があまり無かった。そのためイエスの時代の  『メシア』の概念も、「ローマを打ち破り、『イスラエル王国』を回復してくれるヒーロー」のイメージが強かった。  ・ところが[35節]から少し雰囲気が変わる。「もっとすぐれたよみがえりを得るために、釈放されることを拒んで拷問を受けた」とあり、その後にむごい迫害の歴史が列記される。では、一体彼らは何に希望を置いてこのような  迫害を耐え忍んだのか? ◆もっとすぐれたもの(38~40節)  ・ここで『信仰』というものの本質をもう1度考えてみたい。それは、決して「その場しのぎ」な一過性のものではなく「『真実なお方である神』に対して誠実に生きる」という、私たちの継続した『神に対する心の表現』である。  ・ここに書かれている『もっとすぐれたもの』とは、主イエスにある『天の御国への希望』である。この11章に列記された信仰の先人たちは地上でこれらのものを体験することはなかった。しかし私たちは既にそれを得ている!ならば神は私たちに、彼ら以上の「信仰と勇敢さ」をもって歩むことを期待しているのではないか?最後に、激しい迫害の中で常に「福音宣教の働き」に前進した使徒パウロのことばを引用しよう。[Ⅱテモテ1:12,ピリピ3:7-8, 12] ◎更に深い学びのために  ①なぜイエスの時代の人々は、『メシア』という存在を「王国を回復してくれるヒーロー」と考えていたのでしょう?  ②「迫害を耐え忍んだ人々」の原動力は何だったと思いますか? あなたは、同じ原動力を持っていますか?  ③へブル11章の信仰者たちには無くて、私たちには既に与えられているものを確認し、感謝の時を持ちましょう。 Outline of the sermon    “Wait upon ‘something better’ by faith.”    (10/03/2024) [Hebrews 11:32~40] ◆Blessings on the earth.  ・First few verses here witness about blessings those believers experienced on the earth.  In Old Read more…

2024年2月25日 「『にもかかわらず』の信仰」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ  「『にもかかわらず』の信仰」  (25/02/2024) [へブル人への手紙 11章29~31節] ◆出エジプトの民の信仰(29~30節)  ・29節と30節に出てくる『人々』とはどちらも「出エジプトの民」だが、別の世代。前者は不信仰の故に荒野で滅び、後者は恵みによって「約束の地」に入った。「荒野で滅んだ民」は、エジプトでも荒野でも数多くの神のみわざを経験したにも関わらず不信仰に陥った。[民数記14:6-11] それは何故か?  ・恐らく彼らは「出来事や現象」だけを見て、「原因である方」をしっかり認識していなかった。真の『信仰』とは、「何かが起こること」を信じるのではなく、「起こる起こらないにかかわらず」、その根源である『神である主』を信じているということ。[ダニエル書3:16-18] ◆遊女ラハブの信仰(31節)  ・一方「遊女ラハブ」は、この時点では神のみわざを実際に『見た』ことはなく、『聞いたことがある』だけだった。[ヨシュア記2:8-11] それにもかかわらず彼女はリスクを冒して偵察隊をかくまった。この「捨て身の信仰」の故に、彼女は想像を超えた報酬を受けることになる。「ヨルダン川が堰き止められる奇跡」「エリコの城壁が崩れ落ちる奇跡」を目撃し、また「イエス・キリストの系図に含まれる」という光栄を受けるのである。  ・私たちもこのラハブ同様「聞いただけで、見ずに信じた者たち」である。私たちも主イエスの十字架の現場にいた訳ではないが、心から信じている。[Ⅰペテロ1:8-9] これが「見ずに信じる者」が受ける『救い』という報酬。 ◎更に深い学びのために  ①「出エジプトの民」はどうして荒野で不信仰に陥ったのでしょう? 彼らと「遊女ラハブ」は、何が違いましたか?  ②「見て信じること」と「見ないで信じること」とでは、それぞれどんな長所・短所があるか、考えてみましょう?  ③「にもかかわらずの信仰」を持って生きるために、私たちはどのような点で成長する必要があるでしょうか? Outline of the sermon    “Say, ‘even if not’ by faith.”    (25/02/2024) [Hebrews 11:29~31] ◆Faith of “Exodus people”.(Verses 29~30)  ・People who crossed the Red Sea perished in the desert for their unbelief. [Numbers14:6-11] Read more…

2024年2月18日 「モーセの信仰による選択」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ   「モーセの信仰による選択」   (18/02/2024) [へブル人への手紙 11章23~28節] ◆『モーセ』という人物  ・『モーセ』は聖書の中でも特別に選ばれた人物。[出エジプト33:11] 彼は神の不思議な御手によって「パロの娘の子」として王宮の中で育てられたが、同胞であるイスラエルの民が迫害されているのを見て耐えられなくなり、王宮を去った。(24~25節)  ・「モーセが王宮に残っていた方が同胞を救うのに有利だったのでは?」とも考えられる。今日は、この「モーセの選択」から、『信仰と選択』というテーマで学んで行こう。 ◆「信仰によって選ぶ」とは?(26~27節)  ・アブラハムが「ひとり子イサク」をささげようとしたことが「主イエスの贖い」を彷彿とさせるように、モーセがイスラエルの民を救うために王宮を去ったことが、主イエスが何不自由ない御国から「人となって地上に来られたこと」を思い起こさせる。これがモーセの『信仰による選択』。  ・モーセは「目に見えない方を見るようにして」同胞たちと苦しみを共にした。肉体的には苦しくても、彼の内側は「全地を祝福するための『神の選びの民』を危機から救い出す」という使命感に燃えていたに違いない。  ・今日の『信仰による選択』というものを踏まえて、以前の『信仰の定義』を次のように言い換えることができる。⇒ 「まだ見ていない『神の約束の成就』を確信して、日々『神の民としての選択』をすること」 ◎更に深い学びのために  ①モーセの人生と、主イエスが「人となって地上に来られたこと」との間には、どんな共通点が見出せますか?  ②26節に書かれている「与えられる報い」とは、どんなものだと思いますか?  ③この地上での歩みにおける『神の民としての選択』には、どのようなものがあると思いますか? Outline of the sermon  “Choosing by faith like Moses.”  (18/02/2024) [Hebrews 11:23~28] ◆Who “Moses” is like?  ・“Moses” is a “special chosen person” in the Bible. [Exodus 33:11]  Though He was raised in the Read more…

2024年2月11日 「信仰によって祝福する」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ   「信仰によって祝福する」   (11/02/2024) [へブル人への手紙 11章20~22節] ◆信仰は試練によって精錬される  ・アブラハムの子孫たちは、その信仰のゆえに数々の試練に直面した。イサクは父親に殺されかけ、ヤコブは兄に命を狙われ、異国の地に逃げるが、そこでも叔父からひどい扱いを受けた。ヨセフの生涯はまさに「神に忠実に歩むがゆえに受ける苦難」に満ちていた。しかし神は常に彼と共におられ、彼を「来たるべき日」のために練られた。彼は、アブラハムへの預言と約束を固く信じ、自分の遺体の処遇について命じた。[創世記15:13-14]  ・「神を信じていれば、問題のない人生を送れる」などとは、大きな誤解である。神は私たち1人1人の人生にご自身のご計画を持っており、その成就のためにしばしば私たちを「試練によって」整えるのである。 ◆「祝福するため」に召されている  ・アブラハムの子孫たちが行った「1つの信仰の行為」として、ここでは「子供たちを祝福した」ことが述べられている。親たちには「子供たちを祝福する」という大切な使命が与えられている。私たちは、たとえその人生が試練に満ちていたとしても、不平や愚痴をこぼすのではなく、「祝福するため」に召されている。[Ⅰペテロ3:9]  ・「神に選ばれた者」としての私たちの第1の使命は『祝福すること』である。[創世記12:1-3] 神はご自身のご計画を成就するために、イエス・キリストにあって私たちを選び、永遠のいのちの祝福を与え、時には試練によって私たちの信仰を精錬し、私たちを通して『全世界を』ご自分の祝福で満たそうとしておられるのである。 ◎更に深い学びのために  ①アブラハムの子孫たちが経験した試練、また祝福を確認してみましょう。彼らはそれらにどう対応しましたか?  ②神は「信仰によって歩む人々」を、どうして『試練』にあわせるのでしょうか?  ③今までに自分が経験した「試練と祝福」を分かち合いましょう。そこに神様のどのような御手が見出せますか? Outline of the sermon  “Be a blessing by faith”  (11/02/2024) [Hebrews 11:20~22] ◆God tests our faith.  ・God tests our faith to make it pure and stronger.  No exceptions.  Isaac was almost killed by his dad.  Read more…

2024年2月4日 「アブラハムが見ていたもの」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ  「アブラハムが見ていたもの」  (04/02/2024) [へブル人への手紙 11章17~19節] ◆神は約束を守る方  ・アブラハムは「信仰によって」、子孫が増え広がるという神の約束の成就を待ち続け、百歳になった時にようやく「ひとり子イサク」が与えられた。これだけでも驚くべき信仰だが、神は彼を更なる信仰の深みへ招こうと、「次なる試練」を用意しておられた。[創世記22:1-2]  ・思わずも「危機違いでは?」と疑ってしまうような命令。しかしアブラハムはこれに黙々と従った。何故?恐らく彼は「神は真実であり、ご自分の約束を必ず守る方。ご自身に『約束破り』などという汚名を決して着せることはな  い」と信じたに違いない。そして神は見事に、彼のそんな信仰にお答えになった。 ◆「人類の贖いの日」を垣間見たアブラハム  ・アブラハムが味わった「神ご自身の啓示」は、それだけではない![ヨハネ8:56] ここで主イエスは一体アブラハムが何を見たと言っているのだろうか?そのカギはアブラハムとイサクとの会話の中にある。[創世記22:6-8]  ・もちろんここでアブラハムが指しているのは単に「別の全焼のささげ物」ということだろうが、主イエスは、アブラハムは啓示によって「遠い将来に同様にささげられるであろう『永遠のささげ物』をも見ていた」というのである!  ・神は、ご自分に全身全霊をもって信頼する者に、「通常人には知り得ないような奥義」を啓示してくださる。このような『神との親密な関係』を求めて、この新しい年も心を尽くして主を求めて行こう!⇒ 〈Ⅰコリント2:9〉 ◎更に深い学びのために  ①この「アブラハムがひとり子をささげようとした記事」を初めて読んだ時、どう感じましたか?  ②神はアブラハムに、何故このような命令を与えたのだと思いますか?  ③神がこの時のアブラハムに、また今日の私たちに求めておられるものは何でしょう? Outline of the sermon  “What was Abraham seeing?”  (04/02/2024) [Hebrews 11:17~19] ◆God never fails to keep His promise.  ・We are amazed of Abraham’s faith waited for 25 years until he became 100 Read more…

2024年1月21日 「神が誇りとなさる人々」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ   「神が誇りとなさる人々」   (21/01/2024) [へブル人への手紙 11章13~16節] ◆神が誇りに感じる人とは?  ・[16節]の言葉は、いわば神様が「わたしは『彼らの神』であることを誇りに思う」とおっしゃっている、ということ。では、神は一体どのような人々を「ご自身の誇り」とされるのか?  ・この世の常では、何らかの業績を上げた時に「誇りとされる」わけだが、神の場合はそうではないようだ。アブラハムやイサク、ヤコブは決して「完全無欠の人々」ではなかった。すなわち、この栄誉は「行ない・業績」によるのではなく、『信仰』によるのだ。では、どんな「信仰」?  ①まだ手に入れていない『約束のもの』を「見る」信仰。[13節]  ・これは、主イエスの生涯にも見られる。[へブル12:2] 彼らは「神は約束を必ず守る方だ」と信じて疑わなかった。 ◆天の故郷  ②天の故郷に憧れる信仰。[16節]  ・この『天の故郷』は「約束の地カナン」と同様、「神がご自身を信頼する者のために備えた最善の場所」。そこに憧れるのは、「神はいつも最善をなさる良いお方だ」という信仰の表明以外の何ものでもない。  ・私たちは『天の故郷』で御父と永遠を過ごす。そのことより「地上に置いてきたもの」に対する未練が大きいなら、『天の故郷』はさほど魅力的ではないかも…[Ⅰヨハネ2:15-16] 「天の故郷への憧れ」を育てるのは、日々の御父との交わりである。 ◎更に深い学びのために  ①「神が誇りとなさる人」とは、どんな人でしょうか? どうして神はそのような人を『誇り』と感じるのでしょう?  ②主イエスは、何故「信仰の創始者であり完成者」と呼ばれるのだと思いますか?  ③「天の故郷への憧れ」とは、どんなものに基づいていますか? それを強めたり弱めたりするものは何ですか? Outline of the sermon  “Those who God is proud of.”  (21/01/2024) [Hebrews 11:13~16] ◆What kind of people does God feel proud of?  ・In this world we are proud of Read more…

2024年1月14日 「アブラハムの信仰」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ  「信仰によって生きる」  (07/01/2024) [へブル人への手紙 11章1~7節] ◆信仰とは?  ・[1~2節] 『肉眼』は「目に見えるもの」を人に確信させ、『信仰』は「目に見えない事柄(神に属するもの,将来のことなど)」を人に確信させる。『信仰』は単に「主観的・個人的確信」ではなく、『神の約束』という確かなものの保証に裏付けられている。それは、私たちの『救い』が「キリストの十字架」に保証されているのと同じ。これらのことから、『信仰』というもの分かりやすい定義は:「まだ見ていない『神の約束の成就』を確信して今を生きること」。  ・「信仰の実体」は、「信仰によって生きた人々」を通して知ることができる。ここからはその『信仰者たち』の記録。 ◆見倣うべき信仰者たち  ・[4節] カインとアベルの違いは「神へのささげ物そのものの差」というよりも、「神に対する心の態度の差」。カインの心にはアベルに対する『対抗意識』があったと思われる。「人との比較」は、私たちの『信仰』を歪める。  ・[5節] これに対しエノクは、創世記5章の記述も参考にすると、「神とともに歩んだ」。[ミカ6:8]  ・[6節] 『信仰』は、ただ神を求め、神を深く知り、その神に魅了されて心を動かされ、自然な反応として現れるもの。この『信仰』が神の心を揺さぶる。「正しく神を知り、正しく応答すること」を神は望んでおられる。  ・[7節] ノアはアベルのようにまっすぐに神を見つめ、エノクのように神と共に歩んだ。彼のように「たとえこの世の流れに逆らい、人々から嘲られたとしても、神に従う」という姿勢を、今年は見倣って生きよう![Ⅱコリント5:7-10] ◎更に深い学びのために  ①『信仰』というものの性質を分かりやすくもっと具体的な言葉で言い換えると、どのように表現できますか?  ②今日登場した3人の「信仰によって歩んだ人々」から、『信仰』についてどんなことを学ぶことができますか?  ③この2024年にあなたが自分自身の『信仰』に関して「更に成長したい」と感じる点はどのようなことですか? Outline of the sermon     “Living by faith.”     (07/01/2024) [Hebrews 11:1~7] ◆What is “Faith” all about?  ・[Verses1~2] “Eyes” assures what we can see, and “faith” assures what we cannot see.  Read more…