(333) “何を見張るよりも、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれから湧く。”

「雪だるま式」ということばを使ったことがありますか?もしかしたら、もう『雪だるま』というものを作ったことのある人自体が減ってきているかもしれませんね。『雪だるま』というのは、初め小さな雪玉だったものを雪の上をただ転がしているうちにドンドン大きく成長して、大きな雪だるまの胴体になるわけですが、「雪だるま式」というのは、それと同じように、初めは割りと小さなものだったのが、みるみるうちにいろいろなものが周りにくっついてきて、思いがけず大きな物に成長してしまう様子を表現した言葉です。今日ではよく「初めはちょっとだけ借りるつもり…」だった借金が、いつの間にか返すことができないほどに大きな負債になってしまった時などに使われますね。 実はこの現象は、私たちの『悪習慣』にもあてはまります。以前もこのコラムに書いたことがありますが、悪魔という存在は、私たちを無理矢理力ずくで不幸に陥れるようなことはしません。ただ「私たちの思いの中」にほんのちいさな種を蒔くだけです。「あんな洋服が欲しいなぁ」「あの娘のおっぱい大きいな」「どうしてあの人ばっかりチヤホヤされるの!」そんなちょっとした私たちの日常に起こり得る『思い』を、私たちが毎日繰り返し思い巡らしたりしていると、それがだんだん「私たちの思いの中」で増幅されて、やがては「あのお店の店員さんは席を外していることが多いから、盗んでもバレないんじゃ?」「あの娘は塾の帰り、よく暗い道を1人で歩いているな」「あの人さえいなくなれば、皆の注目は私に集まるに違いない!」などという危険なアイディアへ「雪だるま式」に成長し、最終的に『盗み・強姦・殺人』などの結果へと至らせてしまうのです。 では一体、私たちはどのようにしてこの『悪魔の策略』に対抗すれば良いのでしょう。それはまず「頭の中で考えるだけなら罪ではない」という考えを改めることです。イエス・キリストは「情欲をもって異性を見たならば、その人は既に姦淫を犯した」とおっしゃいました。「そんな無茶な!」といいたくなりますが、確かに『悪魔の策略』は既にそこから始まっているのです。 イエス・キリストにある『救い』を受け入れると、神様から「新しい心」が与えられます。それは『悪魔の策略』に対してとても敏感な心です。いってみれば「若い女性がゴキブリに対して示すような拒否反応」とでも言いましょうか。このような『悪に対する敏感な心』をもって私たちの思いを見張りながら、悪魔の蒔いてくる「悪い思いの種」を振り払って行くこと、これが私たちを『いのちあふれる人生』へと至らせるのです。

2019年2月24日 「神との喜びの共有」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ     「神との喜びの共有」    (24/02/2019) ◆神からの最高のギフト = 『聖霊』 ・神は私たちへの愛ゆえに「ご自身の最高のもの」を分かち合っておられる。それは『ご自身の霊』。それ故神は 私たちが「この聖霊をどう扱うか」に最大の関心を寄せておられる。[ヤコブ4:4-5] ・あなたの信仰生活が「神のいのちと力」に満ちてないとしたら、それは『内なる御霊』のところに行かないから。 イエスは言われた。[ヨハネ7:37-39] ◆『神の喜び』は聖霊の内にある [使徒13:52] ・「この世の喜び」は状況に左右されるが、御霊の内にある『神の喜び』は状況と関係ない。使徒パウロが「いつ も主にあって喜びなさい」と書いたのはこのこと。聖霊の内には、いつも「神の国の喜び」がある。[ローマ14:17] 主イエスも、この喜びで満たされていた。[ルカ10:21] *「聖霊と共に歩む者」は、『神の喜び』に満たされて歩むことができる。 ✰今日の大切なひと言: 「神の御霊の内に、神の喜びがある」。   Outline of the sermon    “Sharing ‘heavenly joy’ with God.”    (24/02/2019) ◆ Best gift from God. = “His Spirit”. ・God so loves us that He is sharing “the most precious part of Read more…

(332) “御使いはみな、仕える霊であって、救いの相続者となる人々に仕えるため遣わされたのではありませんか。”

聖書の中には『天使』というものが登場しますが、『天使』とは一体何者なのでしょう?私たちは『天使(英語では[エンジェル])』というと、何か「美しくて優しい存在」をイメージしますよね?以前はよく看護婦さんたちを「白衣の天使」などと呼んだりしました。(ちなみに、私の姉と義理の妹、そして娘は『看護師』ですが、確かに皆「美しくて憐れみに満ちた」人たちです!) これはアメリカのネバダ州で起こった実話ですが、デビーさんという若い女性がとても見晴らしの良い町外れの国道を車で走っていたところ、何とガス欠になってしまったそうです。どうして良いか分からず、神様に助けを求めて祈っていたところ、大きなトラクターが通りかかり、運転席からいかにも力の強そうな大男が出てきました。彼は困った顔をしている彼女を見て「お嬢さん、何かお困りですか?」と尋ねました。恐る恐る事情を話すと、彼は「なるほど。それじゃあオレのトラクターに乗せて近くの給油所まで連れてってやるよ」と親切に申し出てくれました。でも考えてみてください。人里離れた場所で「若い女性と大男2人きり」。あなたならどうします?彼女は戸惑いつつ心の中で神様に「この人について行って大丈夫でしょうか?」と祈ったそうです。するとかすかな声で「わたしが彼を遣わしたのだ。恐れないで彼について行きなさい」と言われた感じがしました。他になす術もなかったので、彼女は彼のトラクターに乗り込みました。道すがら彼は彼女に身の上話をしました。「オレはついこの間まで刑務所にいたんだ。でもそこで牧師さんからイエス・キリストの話を聞かされて、それまでの悪事を悔い改めてキリストに従う決心をしたら、人生が180度変わったんだよ!」 給油所でガソリンを買って彼女の車まで戻り、ガソリンを入れると、彼は別れを告げてトラクターに乗り込みました。ホッとして自分の車に乗り込んだ彼女は、もはや彼のトラクターがどこにも見当たらないのに気付いたそうです。スピードの出ない大型トラクターが、この見晴らしの良い国道のどこにも見当たらないなんて・・・ どうやら『天使』は「美しくて優しそうな外見」だけでなく、もっといろいろなバージョンで私たちの人生に関わってくれるようですね。

2019年2月17日 「御霊との関係を築く」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ     「御霊との関係を築く」    (17/02/2019) ◆どのように「御霊の導き」をキャッチするのか? ・人の日常の行動を支配するもの ― ①習慣 ②肉(気分) ③理性  『御霊の働き』はどれとも違う! ・よくある勘違い = 「信仰生活は、前述の③に始まり、②に打ち勝って、①に至れば身に付く」と思っている。 確かにそのようなことは起こり得るが、それでは『宗教』やカルトと同じ。 ◆「御霊に導かれた歩み」は『関係』に始まる [ルカ2:25-27] ・御霊は私たちの内におられる『人格』を持った存在。この方に導かれるのは「頭の作業」でも「習慣」でもない。 それは「愛に基づいた親密な愛の関係」。そこには「深い理解」が欠かせない。当然築くのに時間がかかる。 ・今私たちにできることは、「信仰によって」内なる御霊と積極的に関わること。その存在を認め、歓迎し、思いを 分かち合う。そんな態度は世の人々からは理解されない。[ヨハネ14:17] だからこそ「励まし合い」が必要。 ✰今日の大切なひと言: 「御霊との関係」は、「御霊に導かれた歩み」に先立つ。   Outline of the sermon    “Build a relationship with the Spirit.”    (17/02/2019) ◆How can we “be guided by the Spirit”? ・What determines our behavior? ― ①Habit. ②The flesh(Emotion). ③Reason(Self‐control). None of these Read more…

(331) “思いを新たにすることで、自分を変えていただきなさい。”

ある詩人が書きました。「2人の男が拘置所の中から鉄格子を通して外を眺めていた。1人は地面を眺めて絶望の溜め息を吐き、もう1人は星空を眺めてうっとりと溜め息をついた。」2人は全く同じ状況の中で、全く違った気持で過ごしていたのです。 私たちはしばしば自分の人生が思うように運ばないのを、自分が置かれた状況や生い立ちのせいにします。しかし実際に私たちの人生を大きく左右するのは、環境や持っている物ではなく、『心の態度』です。日々の生活の中で私たちが出会う出来事を私たちは選ぶことができません。しかし「その出来事をどう捉えるか」を選ぶことはできます。よく言われることですが、コップに半分くらい水が入っているのを見て、ある人は「もう半分しか残っていない…」と捉え、別の人は「まだ半分も残っている!」と捉えます。これが大きな分かれ目なのです。 では、一体どのようにしてこの『心の態度』を変えることができるのでしょう?それは、世界一ポジティブな方であり、私たちの心も体も造り出された方である『神』との交流を通してです。日本の古いことわざにも「朱に交われば赤くなる」という言葉があります。人はいつも見ているもの・触れているものに似てくるのです。神はあなたが「人生の敗者のように生きること」を望んではおられません。彼は今日も私たちに「強く雄々しくあれ」と励ましてくださるのです。ぜひ朝ごとに次のように神に祈ってみてください。 「神様、どうか私が出来事のポジティブな面にいつも目を向けることができるように、私を変えてください。」

2019年2月10日 「ヨセフの生涯に学ぶ(4)」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ   「ヨセフの生涯に学ぶ(4)」  (10/02/2019) ◆神が栄光を現される [創世記50:15-20] ・ヨセフの兄たちは、父ヤコブの死後、ヨセフの仕返しを恐れたが、ヨセフは既に神によって造りかえられていた。 ・神は、ご自身の栄光を『人』を通して現される。[イザヤ43:7] しかし「ご自分の栄光を奪う者」を用いることはで きない。だからまず私たちを『謙遜な人』へと造り替えようとする。 ・私たちは、自分の思い通りに行かないことがあると、他人のせいや環境のせいにしようとするが、実際の原因 は『自分の内側』にある。しかしもし私たちがそのような逆境の中でへりくだり「神に忠実に」歩むなら、神はそ の逆境を超えてご自身の栄光を「私たちを通して」現すことがおできになる。 ◆神は『人』を捜しておられる ・神は時・場所・状況などを捜しておられるのではなく、いつでも『人』(御霊に導かれて歩む人)を捜しておられる。 ・神はすべての人をご自身の栄光のために用いたい。そして今日もご自分のみわざのために私たち1人1人を 招いておられる。しかしそれに気付いて応える者、また『自分』を明け渡して従おうとする者があまりにも少ない。 ✰今日の大切なひと言: 神は私たちが『自分』を明け渡して招きに応じるのを待っておられる。   Outline of the sermon    “Learn from Joseph’s life (4).”    (10/02/2019) ◆God reveals His glory. [Genesis 50:15-20] ・When their father died, Joseph’s brothers were afraid if Joseph would revenge them.  Joseph, however, Read more…

(330) “わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。”

「天国は、ほんとうにある」(原題:Heaven is for Real.)という映画をご覧になったことがおありでしょうか?実話に基づいた映画で、たった4歳のコルトン・バーポという少年が急性虫垂炎のために生死の境をさまよった経験を通して、天国の光景を垣間見たことを証言した話が元になっています。 彼は彼自身が意識不明に陥っている間に彼の両親がどんな様子でいたのかを覚えていて、後にそれを両親に話してビックリさせました。また彼は「自分が『天国』に行っている間に出会った人々」のことをも両親に話し、更に両親を驚かせました。何故ならそれらの人々(彼の祖父母たち)はコルトン少年が生まれる前に既に亡くなっていたからです。 またある日彼はお母さんに言いました。「ママのお腹の中で死んじゃった赤ちゃんがいたでしょ?その人はボクに『私はあなたのお姉ちゃんよ』って言ってたけど、とっても優しい人だったよ。」これを聞いて母親は驚きのあまり言葉もありませんでした。彼がまだ幼かったので、上の子を流産したことなど話したことは無かったのです。母親は尋ねました。「一体誰があなたに、ママの流産のことを話したの?」コルトンは答えます。「お姉ちゃん自身だよ。お姉ちゃんが『私は地上では生まれることができなかったけど、今は天国で元気にしてるから心配しないでって、ママに伝えてね』って言ってたよ。」母親は目を輝かせながら尋ねました。「そのお姉ちゃんは名前を何て言ってた?」「名前は無いって言ってたよ。ママたちはお姉ちゃんに名前を付けなかったんだね。」その通りでした。彼らは娘を亡くした辛さのあまり、名前を付けることができなかったのです。そしてコルトン少年は最後にこう付け加えると、庭へ遊びに行ってしまいました。「そうそう、お姉ちゃんが、パパとママに会える日が待ちきれないって言ってたよ!」 これは私たちにとっても同じです。先に天国へと旅立って行った家族や友人たちは、皆揃ってあなたに再会できる日を心待ちにしているのです。昨年11月に天へと召されて行った私の母も同様です。そして誰よりも天国でのあなたとの出会いを待っておられるのは、他ならぬ私たちの主イエス・キリストなのです。

2019年2月3日 「ヨセフの生涯に学ぶ(3)」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ   「ヨセフの生涯に学ぶ(3)」  (03/02/2019) ◆『祝福の基』となるために選ばれた ・数々の試練の後、ヨセフはエジプトにおいて王の次の位の権威を得た。しかしそれはその権威を好き勝手に振 るうためではなく「神から委ねられた任務を遂行する」ため。それ故引き続き「神の導きと知恵」を必要とした。 ・神が人をお選びになる時はいつでも「祝福を与えるため」であると同時に「継続的に祝福の基として用いるた め」。これを忘れてしまうと、ユダヤ民族と同じ失敗に陥る。[創世記12:1-3] ◆互いに仕え合う ・『神の召し』とは、私たちが「何かを成し遂げる」ためではなく「互いに仕える者となる」ため。[マタイ20:25-28] 私たちがこのことを真に学ぶまでは、神は私たちに『使命』を与えようとはされない。 ・「とにかく何かしたい」という心のはやりをグッとこらえる。神はまず私たちの『内側』を整える。[Ⅰペテロ5:5b-6] *神は「イベントのためにあなたの能力・スキルを求めておられる」のではなく、 「人々にご自身の愛と力を表現するために、あなたのすべてを求めておられる」のである。  ✰今日の大切なひと言: 神は人を「用いる」前に、まず人を「造る」。   Outline of the sermon    “Learn from Joseph’s life (3).”    (03/02/2019) ◆Chosen to be “A Blessing for Others”. ・After lots of trials and hardships Joseph was set on a big position in Egypt.  It Read more…