2023年7月23日 「大祭司としてのキリストの卓越性」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ   「大祭司としてのキリストの卓越性」   (23/07/2023) [へブル人への手紙 7章20~28節] ◆『神の誓い』によって立てられた(21~22節)   ・神が「誓われる」とは、どういうことか?神は『契約の主』であり、自由に契約を変更する権利があるにもかかわらず、「ご自身の真実さ」と「私たちへの誠実さ」の故に、決して契約を変更することなく、必ず成就なさる。ここに父なる神の驚くべき「恵みと謙遜」が現されている。   ・またイエスは「契約の保証」となられた。すなわち「私たちと御父との『仲介人』」となってくださっただけでなく、私たちがキリストを救い主として受け入れた瞬間から永遠に至るまで、いつも「私たちと御父との妨げられることのない関係の『保証人』」となってくださるのである! ◆永遠で完全な大祭司(24~25節)   ・民のために不完全ないけにえを繰り返しささげていた祭司たちと違って、主イエスは私たちのために、ご自身を「たった1度だけの罪のない完全ないけにえ」として献げてくださった。しかもキリストは今も(永遠に)生きておられ、弱く不完全な私たちのために、日々御父の前にとりなしておられる。彼は今日も「ご自身によって神に近づく者」を完全に救うことができる。この方こそ、私たちが全幅の信頼をおくことのできる『人生のパートナー』なのだ! ✰今週のチャレンジ: あなたはキリストに、日々どれほど注目して生きていますか? ◎更に深い学びのために  ①主イエスはどのような点で「卓越した大祭司」と言えるのでしょうか?  ②何故神は、ご自身の『契約』に対して、わざわざ自ら「誓われる」のだと思いますか?  ③このような大祭司が与えられていることは、あなたの人生にどのような違いをもたらしますか? Outline of the sermon    “Jesus, an outstanding high priest.”    (23/07/2023) [Hebrews 7:20~28] ◆He was appointed with an oath of God.(Verses 21~22)   ・What makes God swears for His covenant?  Because of His “faithfulness” towards Himself and Read more…

(536) “わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない。”

 あなたには『親友』と呼べるような親しい友がいますか?もしいるなら、それは素晴らしいことですね。ぜひその友情を大切にし、今後その関係が更に豊かにされますように。そして「そんな友はいない」という方、決して落ち込む必要はありません。何故なら「1人でいる時こそ、私たちは神との真に親しい関係を築くことができる」のですから。  イエス・キリストの公生涯の期間にはいつでも12弟子たちや群衆が周囲を取り巻いていましたが、聖書は「イエスは決してご自分を人々にお任せにはならなかった」と語っています。彼が本当に自分の心を許したのは『天の父なる神』おひとりでした。「じゃあ、イエス・キリストの人生はさぞかし孤独だったことだろう」と思われるかもしれません。確かにそういった面もあったでしょう。しかし逆に「この人がいてくれないと私は生きて行けない」というような対象を持ってしまうことも危険だと言えます。何故なら所詮「人は人」でしかなく、あなたが寄りかかるべき存在ではないからです。  人との豊かな関係は、私たちの人生に潤いを与え、喜びをもたらし、支えになります。そして「神との豊かな関係」は私たちの内面を豊かにし、人生の様々な局面に対処する知恵を与え、困難に立ち向かい、また人々を支え励ます力を与えます。そんな『神との関係』は、1人でいる時にこそ養われるものです。そしてそのような『神との豊かな関係』に生かされ、1人でいても輝いている人に、人々は引き寄せられて行くものなのです。

2023年7月16日 「もっとすぐれた希望」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ    「もっとすぐれた希望」    (16/07/2023) [へブル人への手紙 7章11~19節] ◆メルキゼデクに倣う祭司   ・メルキゼデクは、レビ人から祭司を任命するようにと律法が定めるずっと以前に「いと高き神の祭司」として仕えていた。これは、神がイスラエルの民に律法を与える前から「律法に優るもの」を意図していたことを示す。   ・そもそも『祭司』には「神と人とを仲介する」という役割があるが、このことを究極的に成し遂げたのは『イエス・キリスト』。[Ⅰテモテ2:5-6] 旧約聖書の時代と、それ以降の『祭司職』を比較すると下記のようになる。     祭司職 = レビ人(不完全) ―― 律法による    永遠の(メルキゼデクに倣う)祭司 = イエス・キリスト ―― 新しい律法 ◆「肉の律法」から「御霊の律法(法則)」へ(ローマ8:3-4)   ・『律法』と聞くとつい「守るべきルール」をイメージしてしまうが、本来『律法』とは『文字』ではなく、「神のみこころ」である。そして『御霊』は「文字通りに律法を守らせようと働く」のではなく、「神が本来願っている存在(キリストの似姿)へと、私たちを造り変える」のである。[Ⅱコリント3:18]   ・「内に住まわれる御霊」を見失うことなく(Ⅰコリント3:16)、互いに励まし合いつつ、『来たるべき日』を待ち望もう! ✰今週のチャレンジ: 『神の御霊』が内に住んでおられることを忘れていませんか? ◎更に深い学びのために  ①メルキゼデクが、民に律法が与えられる前から「いと高き神の祭司」として仕えていたことは何を示しますか?  ②『律法』とは、本来何を示すために与えられましたか? 『聖霊』と『律法』の働きの共通点と相違点は何ですか?  ③「恵みの時代」に生きる私たちが気を付けるべき点は何でしょう? そのためにどんな対策が考えられますか? Outline of the sermon    “A better hope.”    (16/07/2023) [Hebrews 7:11~19] ◆A priest after the order of Melchizedek.   ・Melchizedek was serving as Read more…

(535) “あなたの目が前方を見つめ、まぶたがまっすぐ前を向くようにせよ。”

 現代ほど『行動』へと追い立てられている時代はいまだかつてなかったのではないでしょうか?「今すぐ行動を起こさなければ間に合わない」「今行動しなかったら、きっと一生後悔する」などなど、大変もっともらしく聞こえますよね?『石の上にも三年』などということばはもう流行らないのでしょうか…  聖書は「行動的であること」を勧めてはいますが、それ以上に「行動の的を絞ること」を奨励しています。現代のようにSNSが普及した時代は、私たちは容易に「不必要なほどのあふれるような情報」に翻弄されてしまいます。この事実は私たちが「本当に大切なこと」に十分な時間を費やすことなく、ただただ「量をこなすこと」に引っ張らてしまうことを意味しています。  1つお尋ねします。あなたの行動パターンは『正しい優先順位』に基づいていますか?「簡単なことから片づける」「緊急なことから対処する」という人が多いかもしれません。しかし『正しい優先順位』とは、「あなたにしかできない、本当に大切なこと」をいつも第1優先にするということなのです。神は私たちをそれぞれユニークにお造りになりました。神は私たち1人1人に「ぜひとも成し遂げて欲しい」と思っておられることをお持ちなのです。それを後回しにして、他の「第2優先以下のこと」にどれだけの時間を使ってベストを尽くしたとしても、あなたは『自己最高の人生』を生きているとは言えません。  私たちの模範である『イエス・キリスト』は、「人々の必要を知るために、人々と共に時間を過ごし」ましたが、「人々の必要を満たすために、神と共に時間を過ごし」ました。周囲の雑音に惑わされることなく、まず祈りによって神と十分な時を過ごし、『最も大切なこと』に十分に力を注いで、神と人とを喜ばせる歩みをして行きましょう!

2023年7月9日 「神の祝福と私たちの応答」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ    「神の祝福と私たちの応答」    (09/07/2023) [へブル人への手紙 7章1~10節] ◆神からの祝福を受けたアブラハム   ・7章では『メルキゼデク』という人物が「イエス・キリストの型」として描かれている。そして今日の箇所では、このメルキゼデクに「イスラエル民族の始祖であるアブラハムが10分の1をささげた」ということに注目している。この事実にどんな意味があるのだろうか?[創世記14:17-23]   ・「10分の1のささげ物」という概念はモーセ以降に定められた。しかしアブラハムは既にそれをささげ、『いと高き神の祭司』であるメルキゼデクから特別な祝福を受けている。この祝福はそれ以前にアブラハムが神から直接受けた祝福に呼応している。[創世記12:1-3] ここに「祭司メルキゼデク」の特筆性がある。[1~3節] ◆アブラハムの信仰に倣う   ・メルキゼデクは『義の王』であり、『平和の王』でもあった。この「義と平和」というのは、まさに私たちが主イエスを通して神から受ける『救い』の中心的な要素。彼はまさしく「イエス・キリストの型」であった。[ローマ5:1]   ・私たちも『信仰の父・アブラハム』に倣い、①神からの祝福を受け、②個人的な信仰の応答として「10分の1」をささげ、また神の祝福を更に多くの人々に受け継がせるために③神の示す地へと大胆に出て行こう!✰今週のチャレンジ: あなたは「神の祝福」にふさわしい『応答』をしていますか? ◎更に深い学びのために  ①今日の箇所を見る限りでは、メルキゼデクはどのような点で「イエス・キリストの型」ということができますか?  ②あなたは今までにどのような『神の祝福』を受けましたか? それに対しあなたはどのように『応答』しましたか?  ③『神の祝福』に対する「ふさわしい応答」とはどのようなものでしょう? それはどんなことから分かりますか? Outline of the sermon    “God’s blessings and our responses.”    (09/07/2023) [Hebrews 7:1~10] ◆God blessed Abraham.   ・Melchizedek is the main character in this chapter.  He is described as “a resemble of Christ”.  Abraham Read more…

(534) “主に身を避けることは、人に信頼するよりも良い。”

 「人との信頼関係」とは、実に美しいものです。私は私の妻に心から信頼していますし、またそのような妻を与えてくださった神に心から感謝しています。  しかし、本当に残念なことに、この世界には「信頼を裏切られて深く傷付く経験をした人々」が多く存在していることも事実です。私たちの心の奥に「誰かを信頼したい!」という渇きがあるがゆえに、つい身近な人に対して必要以上に信頼や期待をしてしまう。しかし今日、それぞれの弱さや忙しさなどの様々な事情、そして『自己中心性』のゆえに、比較的簡単に他の人の信頼をないがしろにしてしまう人が増えているような気がします。そのような経験を通して『人間不信』に陥ってしまう人もきっと少なくはないでしょう。  面白いことに、聖書は「人々を愛しなさい」とは教えていますが、「人々を信頼しなさい」とは教えていません。むしろ「人ではなく、神に信頼しなさい」と教えているのです。『人』は「信頼すべき対象」ではなく、「愛すべき(弱く、助けを必要とした)存在」なのです。そして『神』こそが、「力と愛に満ちた『真に信頼すべき対象』」なのです。  「人に信頼を裏切られ、深く傷付いた経験」はおありでしょうか?もしかすると、神があなたにそのような辛い経験を味わうことを許されたのは、あなたが『真に信頼すべき存在』に気付き、その方の愛によって癒されて、「愛するために」もう1度立ち上がるためだったのかもしれません。

2023年7月2日 「神の約束と誓い」

礼拝全体の様子をYoutubeで観る 説教あらすじ    「神の約束と誓い」    (02/07/2023) [へブル人への手紙 6章13~20節] ◆約束を守られる神   ・聖書の神は「約束をし、それを必ず守る方」。但し、私たちの地上で生きている間に成就するとは限らない。   ・神はアブラハムに厳しい試練を通らせた後で「あなたの子孫は必ず星や砂のように増え広がる」と『ご自身に   かけて』誓われた。[創世記22:16-17] アブラハムは自分が生きている間にはそこまでの成就は見なかったが、きっとこの神の約束を疑うことはなかったであろう。この書の著者はユダヤ人クリスチャンに対して「旧約聖書の中にも、神の『新しい契約』の一端が啓示されていること」を示そうとしているに違いない。 ◆私たちの確かな希望   ・この世は「有限な,移り行くもの」ばかりだが、天には『不動のもの』がある。それが「天の神の御座」。イエスはよみがえられて天に挙げられた後、「天の神の右の座」に就き『永遠に変わることのない祭司』となられた。この方にあって私たちは「神の変わることのない誓い」に裏打ちされた『魂の救い』を受けている。[19節]   ・「幕の内側に入る」とは、神殿の『至聖所』、すなわち「神との交わり」へと招き入れられる、ということ。これが「キリスト・イエスによる救い」を受け取った者だけに与えられている驚くべき特権なのである![ヨハネ14:6] ✰今週のチャレンジ: あなたは「神の誓い」に裏打ちされたこの約束に人生を委ねますか? ◎更に深い学びのために  ①「旧約聖書」また「新約聖書」を通して、神はそれぞれ私たちにどんな『約束(契約)』を与えておられますか?  ②神はアブラハムにどのような約束を与えましたか? またそれはいつ、どのような形で成就しましたか?  ③神は御子を通して私たちにどのような約束を与えておられますか? それはどうやって受け取れますか? Outline of the sermon    “God swore as well as promised.”    (02/07/2023) [Hebrews 6:13~20] ◆God keeps His promises.   ・We sometimes fail to keep our promises but God never fails.  The fulfillment Read more…