2022年7月31日 「『つまずき』は悪ではない!」

礼拝全体の様子をYouTubeで観る 説教あらすじ   「『つまずき』は、悪ではない!」  (31/07/2022) [マルコ 14:27~31] ◆信仰と情熱(passion)   ・ペテロらしい情熱が描かれている。私たちは後にペテロがどうなったかを知ってはいるが、この時ペテロは本気でこう思っていたはず。「情熱だけで支えられた信仰」はもろいが、「頭(理屈)だけの信仰」よりも、このような『情熱』のある信仰は尊いと言えるかもしれない。(神は心をご覧になる)   ・しかし、もしこのような『情熱』だけで神に従い通せるとしたら、それは「自分の栄光」でしかない。本物の霊的成長は『神の恵み』によって試練や苦難を乗り越えた時にこそ起こる。では、どうやって? ◆「つまずき」がもたらすもの   ・「つまずくこと」自体は別に悪いことではない。その後に立ち上がって再び前へ進むかどうかが重要。立ち上がれるかどうかは、「主イエスの十字架による赦し」をどのように受け入れているか、にかかっている。   ・[へブル13:5]を暗唱している人は多い。しかしどれだけの人が真に「決して見捨てないイエス」を知っているだろう?「苦難やつまずき」を経験した者だけが知る『神の恵み』がある。そのような『恵み』を知ることを通して、私たちは「神無しには生きられない」という、神ご自身が求めておられる信仰の歩みへと招き入れられるのだ。 ✰今日のみことば: ヤコブの手紙 4章9~10節 ◎更に深い学びのために  ①「情熱的な信仰」の長所と短所はどのような点でしょう? グループで話し合ってみましょう。  ②神はどうして、ご自身の子供たちが『つまずく』ことを許されるのだと思いますか?  ③自分の中に「自分自身の信仰深さ」など、『神ご自身以外のもの』に頼っている部分がないか、探ってみましょう。 Outline of the sermon     “It is ok to fall away, but…”     (31/07/2022) [Mark 14:27~31] ◆“Passion” and “Faith”.   ・Peter had a wonderful “passion” but it was not enough to overcome a Read more…

2022年7月24日 「新しい契約」

礼拝全体の様子をYouTubeで観る 説教あらすじ        「新しい契約」       (24/07/2022) [マルコ 14:17~26] ◆ユダの裏切り(17~21節)   ・「生まれて来なければ良かった」などと言う人は誰もいない。全ての人は神の愛によって生を受け、神と共に生きるために生まれてくる。ユダもその1人であり、そんなユダにイエスは「寄りかかった」。しかしユダは「自分の意志で」そんなイエスを裏切った。後に彼は取り返しのつかない過ちを犯したことを悔いるがあまり首を吊った。    イエスはユダのそんな愚かな生涯を予見して、「そんな形で生涯を終えるくらいなら、生まれて来なければ…」と嘆いた。⇒だから、そんなことになる前に、ちゃんとコミュニケーションを取って誤解を解くべき! ◆新しい契約(22~26節)   ・この「最後の晩餐」が『聖餐式』の起源。「モーセの律法を守ることによって神との関係に結ばれる」という『古い契約』[出エジプト24:7-8]ではなく、イエスの代償の故に「恵みと信仰」によって神との関係に結ばれる『新しい契約』。「聖餐を受ける」という行為は、「もはや自分の行いに頼らず、神の恵みによって生きる」という信仰告白。   ・イエスはここで「ナジル人の誓い」をなさった。その誓いから解かれるのは、やがて私たちと天の御国で再会する『祝宴の場』。その日を待ち望みながら、今日は『主の聖餐』にあずかろう! ✰今日のみことば: ヨハネの福音書 6章56節 ◎更に深い学びのために  ①「自分なんか生まれて来なければよかった…」と呟く人は、どんなことを見失っているでしょう?  ②『聖餐式』にはどんな意味がありますか? それは旧約時代の「律法を守る」ということと、どう違いますか?  ③イエスの『ナジル人の誓い』を通して、あなたは彼のどのような思いを受け取りますか? Outline of the sermon       “The new covenant.”       (24/07/2022) [Mark 14:17~26] ◆Jesus foresaw Judas’ betrayal.(Verses 17~21)   ・Even though Jesus knew that Judas would betray him, he loved him to the Read more…

(491) “正しい人の祈りは、働くと大きな力があります。”

 聖書は『祈る』ということを勧めています。けれど恐らく、『祈り』とは単に「宗教的な営み」であり、「気休め」であり、「非科学的だ」と言う人もいらっしゃると思います。今日はそんな方々のためにも「祈りの効能」について少し解説したいと思います。  2014年にアメリカのフロリダ州で行われた「心の健康に関する調査」では、『祈り』を中心とした教会におけるいくつかの営みは、人の健康や長寿に貢献しているという調査結果を発表しました。また「他の人のために祈っている人々」は、自分に対して嫌なことをした人を快く赦すことができ、結果として心の健康を保つ傾向があるそうです。  マイアミ大学の調査班によると、『祈り』その他の宗教的な営みを習慣的に行っている人は、他の人に比べ長期的な目標を達成する確率が高く、また強い自制心を育んでいるということが判明しました。またウィスコンシン大学の研究班は、幼い頃に何らかの虐待やトラウマを経験している人たちが、『祈り』という行為によってそれらの心の傷を数多く克服していることを発見しました。そしてコロンビア大学の調べでは、『祈り』を習慣としている人々は、そうでない人々に比べて、うつ病に悩む確率が90%も少ないことが分かりました。  これらの他にも、『祈り』が「心臓手術後の回復に貢献する」とか、「様々な中毒症状からの回復に効果がある」などの、専門家たちによる様々な研究結果が発表されています。神様は確かに『祈り』という営みを、ご自身が愛しておられる「私たち人間」が、この世がもたらす様々な『負の力』に対抗する手段として与えてくださっているのです!

(490) “人がひとりでいるのは良くない。”

 聖書は様々な角度から「共に生きる」ことの大切さを説いています。イエス・キリストも何度も弟子たちに「互いに○○し合いなさい」と命ぜられました。よく言われることですが、『人』という漢字は「互いに支え合っている様子」を表しています。  神が私たち1人1人を創造された時、それぞれに「優れたポテンシャル」を授けられました。そしてそれらのポテンシャルは、私たちが独りよがりで生きるならば、決して発揮されないものです。人間の『真価』は本来人との関係の中で発揮されるものだからです。  文明が発達し、様々な面で生活が便利になったことは喜ばしいことではありますが、それによって徐々に「他人の助けが要らない」「自分独りで生きて行ける」と錯覚しそうになることは悲しいことです。「人付き合いは面倒くさいから、できるだけ避けたい」と思われがちですが、その「面倒くさい人付き合い」を通してこそ、私たちは『忍耐』や『親切心』、そして『愛』や『憐れみ』といった、まさに神が私たちの人間性の内に育てたい要素を学んで行けるのです。そしてまた、私たちが日々の生活の中で体験できる「本当の喜び」といったものも、人と人との関係の中でこそ体験できる、神様からの素晴らしいプレゼントなのです。

(489) “あなたの唇が公正を語るなら、私の心は喜びに踊る。”

 ご存知でしたか?アメリカ歴代大統領の中で、任期半ばで辞任を余儀なくされたのは、たった1人だけだということ。この不名誉な歴史を刻んだ人物は『ニクソン大統領』です。優れた大統領であった彼が辞任に追い込まれた理由は、1本のテープに吹き込まれた彼の『言葉』だったそうです。「口は禍の元」と言われますが、一旦口を出て行った言葉は決して取り戻すことはできない。恐ろしいですねぇ。  聖書の中の『箴言』という書物には「口から出る言葉」に関する警告が150回も出てきます。いかに私たちが「自分の語る言葉」に注意を払わなければならないかを思い知らされます。調べによると、ごく普通の人が50年間に語る言葉を集めると、300ページの本12000冊分にも及ぶそうです。いわば私たちは1人1人、これだけの歴史、また財産をこの世に遺しているということができます。ある人は「自分の語る言葉なんて取るに足りないものだから…」と思うかもしれませんが、そのような人が語った言葉のいくつかも、実際誰かにとって「決して忘れられないひと言」になっていることがあるのです。  「語る内容」だけではありません。私たちが語る言葉が、「誰に対して」「誰について」「いつ」「どこで」「どのように」語られたかも、人々の人生に関わってきます。改めて「自分が語る言葉」をよぉく吟味していきたいですね。

2022710 「孤立はダメ!」

礼拝全体の様子をYouTubeで観る 説教あらすじ      「孤立はダメ!」     (10/07/2022) [マルコ 14:10~16] ◆『最後の晩餐』の前に(先週の「女がイエスに称賛された出来事」を思い出そう!)  ①ユダの反応(10節)   ・ヨハネの福音書によると、女の行動を批判したのは彼だった。彼はイエスの心を共有できずにいたようだ。  ②他の弟子たち(12節)   ・皆「年に1度の過越の食事」を楽しみにしていた。それはイエスも同じ [ルカ22:14-15]。 ◆分かち合う   ・何故ユダは「心の中の葛藤」を他の仲間と分かち合わなかったのだろう?他をみくびっていた?もしくは『劣等感』の故に、見下されるのを恐れていたのだろうか?だとすれば、周囲からの声掛けを必要としていたはず。   ・人が誰かにつまずく(この場合はユダがイエスに)時、ほとんどの場合その原因は『誤解』(コミュニケーション不足)。自分を閉ざしてはならない。私たちは『神の家族』。そして『家族』は「喜びも苦しみも共有する」ための共同体。[箴言17:17] 喜びは分かち合うと倍増し、苦しみは半減する。   ・サタンが狙うのは「群れから離れた獲物」。だから「孤立すること・させること」はどうしても避けなければダメ! ✰今日のみことば: 箴言 17章17節 ◎更に深い学びのために  ①「ナルドの香油の出来事」の後、弟子たち1人1人にどのような思いが浮かんでいたか、想像してみましょう。  ②ユダが自分の心の葛藤を打ち明けなかったことと、彼が悪魔に心を奪われたことは、どう関係があるでしょう?  ③あなたは『心の葛藤』を分かち合える人がいますか? また、あなたを必要としている人が周囲にいませんか? Outline of the sermon      “Do not isolate yourself!”      (10/07/2022) [Mark 14:10~16] ◆What happened before “the last supper”?(Remember the story from last week!)   ・While disciples were Read more…

(488) “信じる者は、慌てることがない。”

 人体とは非常によくできているもので、急がなければならない状況になると、体中に「緊急事態」が発令される仕組みになっており、ストレスホルモンから特別なアドレナリンが放出され、危急な状況に対応できるように準備されるそうです。但しこの体の仕組みは、その「緊急事態」が肉体に関するものなのか、心の不安や環境によるストレスのものなのかという原因を見極めることはできません。ですから、肉体的に一時的に身を守るためには大変効果的なのですが、長期に渡るストレスによってこの「緊急事態」が継続されると、むしろ様々な肉体的疾患の原因となります。  では、そうならないためにはどうすれば良いのでしょうか?それは何よりもまず、そのような「継続的なストレス」の原因を正しく見定めて、きちんと除去することです。この点においても「愛に満ちた全能者であられる神」に信頼しているということは、大きな助けになります。「自分にとってどうしても必要なものは、神様がちゃんと取っておいてくださる」と信じられるからです。  私たちは宣教師として、日本を離れることが多かったため、何度も引っ越しを余儀なくされました。帰国するたびに住むための貸家を探すのですが、不動産屋さんで良い物件を紹介されるたびに、「これは滅多に出ない良い物件なので、一刻も早く決めないと、すぐ別の人に決まってしまいますよ!」と言われ(脅され?)ました。初めのうちはとても不安になって「手付金のようなものを払っておこうか?」などと考えたのですが、やがて「いや、神様がちゃんと1番良いものを取っておいてくださる。もし別の人に決まってしまったなら、他にもっと良い物件があるということだ!」と考え直しました。そして事実、毎回神様は私たち家族のために最高の物件を用意してくださっていました。(ある時は、予算オーバーの物件の値引きさえしてくださいました!)  神に信頼して生きるとは、「急ぐ必要のない生き方」であり、ストレスや不必要な病気から守られて生きることなのです。

2022年7月3日 「それぞれの応答」

礼拝全体の様子をYouTubeで観る 説教あらすじ      「それぞれの応答」     (03/07/2022) [マルコ 14:1~9] ◆イエスを取り巻く3種類の人々  ①祭司長・律法学者たち(1~2節)   ・彼らを動かしていたのは、「信念」や「欲得」。この動機付けで生きるなら「イエスの真の姿」は見えてこない。  ②弟子たち(3~5節)   ・彼らを動かしていたのは、「資産の運用」や「働きの進展」。多くの企業人また教会でさえ、こういったもので動いている。しかし私たちは『働き』に仕えているのではなく、『主イエス』に仕えている。  ③ある女の人(べタニアのマリア)   ・300デナリ以上もの価値ある香油(300万円以上?)。弟子たちがあきれたのもうなずける。 ◆イエスの評価 [8~9節]   ・イエスは私たちに「個人的な応答」を望んでおられる。それは第3者には『ムダ・愚か』に見えるかもしれない。   ・また、私たちの『信仰』は「愛の道を通って」表現されるべき。[ガラテヤ5:6] 私たちはつい「何が正しいか」という測りで測ってしまいがちだが、イエスは別のものさしを持っておられる。 ✰今日のみことば: コロサイ人への手紙 3章23節 ◎更に深い学びのために  ①この女は、どんな思いをもって「なけなしの香油」をイエスに注いだのだと思いますか?  ②なぜ弟子たちは、女の行動の価値を理解できなかったのでしょう? 私たちを真理から阻むものは何ですか?  ③一体どのような意味で、この女の行動は「福音が宣べ伝えられるところで記念として語られる」のでしょう? Outline of the sermon      “Various responses to Jesus.”      (03/07/2022) [Mark 14:1~9] ◆Each of us is driven by different motivation.   ・Priests & scribes were driven by Read more…