(25) ですから、あなたがたは、今しているとおり、互いに励まし合い、互いに徳を高め合いなさい。

ある人がセールスマンとして働き始めましたが、何ヶ月働いても一向に営業成績が上がらず、ついに上司に辞表を提出しました。しかし上司は彼の目をじっと見つめて言いました。「まだこの仕事を始めたばかりじゃないか。私はキミならきっといつかその才能を生かして、大きな仕事を成し遂げてくれると信じているんだ。もう少しだけ、一緒に頑張ってみないか?」 2年後にこの青年は、何と、この営業所でかつてない成績を上げ、全社員の前で表彰されました。表彰の席で彼は次のように述べました。「私は何度もこの会社をやめようと思ったんです。自分には全く将来性がないように思えました。しかし、私の上司は、私が自分に対して失いかけていた『信頼』を、私に対して抱き続けてくれました。彼は私が自分に対して持っていた希望よりも、何倍も強い希望で、いつも私を励まし続けてくれたのです。」 日本ではここ10年以上『自殺者数』が3万人を超えています。これらの人々の周囲に、もし上記のような上司(または友人)がいたならば、その多くは未然に防げたのではないでしょうか。私たちは、人々の『あら探し』はしても、『秘められた可能性』にはなかなか目を向けないものです。どうでしょう?今日からちょっと視点を変えて、人々の中の「磨けば光る宝石捜し」を試してみませんか?そしてまた、あなた自身がその『磨き人』の1人となることができたなら、何て素敵なことでしょう!  

(24) 心の一新によって自分を変えなさい。

“何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。” ちょっと想像力を働かせてみてください。今あなたが臨終の床にいるとします。目の前に大きなDVDのスクリーンが現れ、神があなたの名前の付いた『こんな人生を生きることもできたのに…』というタイトルのDVDを上映してくれます。「もっと人々に施していたら、更に経済的に祝福されたのに…」「もっと大胆に新たな課題にチャレンジしていたら、眠っていた潜在能力を発揮できたのに…」「もっと人々に誠実に接していたなら、豊かで真実な人間関係に恵まれたのに…」「もっと悪い習慣に正面から向き合い、悔い改めてそれらを捨てていたなら、キリストのような品性を反映しながら生きられたのに…」。 ある心理学者は言います。「世に存在する言葉の中で、最も悲しみに満ちた表現は『もっと、こうしておけば良かった…』というものである。」 しかし、忘れないでください。私たちにまだ息があるのなら、この「こうしておけば良かった…」を「こうしておいて良かった!」に変えるチャンスがあるのです!そうです、ぜひ今少しの時間立ち止まって「後で後悔しないで済むために、今何ができるだろうか?」と自問自答してみてください。神様があなたに与えてくださっている才能や使命を、くだらないことに費やしてしまってはいませんか?また、自分が人生から学んだ貴重なレッスンを、自分の利益のためだけに独り占めしてしまってはいませんか? もしあなたが心からそう望むなら、あなたの人生はたった今から全く新しいものへと変わることができるのです。