(619) “私のことばに耳を傾けてください。主よ。私のうめきを聞き取ってください。”

 皆さんは『お祈り』というものをしたことがあるでしょうか?私はクリスチャンになる前にも祈ったことのある記憶があります。でもそれらは全て「お願い」でした。「神様、私にOOをください。その次は~をしてください」といった感じです。  クリスチャンになってしばらくしてから、『祈り』とは単に「お願い」だけではないことが分かってきました。「感謝」「賛美」「告白」など、「神様に対しての語りかけ」は全て『祈り』と呼べるわけです。  聖書に登場する人物、特にダビデ王などは、よく神様に愚痴をこぼし、自分の命を狙う敵に対する呪いさえも口にしました。そして神はそれらのことばを黙って聞いていてくださったのです。  私たちは「神に祈る」という時に、つい「お利口さんな態度」で振舞ってしまいます。まあ日本人は礼儀正しい民族ですから、それはそれで良いのかもしれませんが、神様は私たちの心をご覧になる方ですから、カッコつけないで、正直で素直に心の内にある思いを口に出す方が良いのではないでしょうか?  今の時代は大変便利であると同時に、ストレスもとても多い時代です。仕事や人間関係から来るストレスで心にうっぷんが溜まり過ぎて、精神的に病む人も多いのではないでしょうか?そしてそれらのうっぷんを吐き出すために、高いお金を払ってカウンセリングを受ける人もいるのかもしれません。  良い知らせがあります!この天地をお造りになり、私たちをこよなく愛していらっしゃる神様は、私たちに「お行儀のよいお祈り」だけでなく、御前に来て「心に溜まったうっぷん」を吐き出しても良いとおっしゃるのです。そして神様は「優れたカウンセラー」として、それらの愚痴に黙って耳を傾けてくださり、私たちを責めることもなく、もう1度前に進んで行けるように癒してくださるのです。ぜひそのような『祈り』をもって神に近づいてみることをお勧めします!