聖書
(631) “すべてのことには定まった時期があり、天の下のすべての営みに時がある。”
ある人がこんなお祈りをしたそうです。「神様、どうか私に『忍耐』を与えてください。今すぐに!」 私は、この手のタイプの祈りはなかなか叶わないのではないかと思います。何故なら神様は私たちの内側に『忍耐』を育むための最善の方法をよくご存じだからです。それは私たちが『待つこと』を学ぶことです。 現代はスピード時代です。私が若かった頃と比較して、「待つこと」が格段に減っています。生活が便利になり、物事がスムーズに進むことになったのは良い面がたくさんありますが、かといって私たち人間が「1秒先のことも分からない」という事は少しも変わっていません。私たちは先を急ぎ過ぎることなく、与えられている『今』をもっともっと大切にするべきではないでしょうか? 神様は私たち1人1人に「ユニークで最適なご計画」(自分を最高に活かすための道)を持っておられ、私たちの誰よりも、私たち1人1人がそこに辿り着くことを望んでおられます。だから急ぎ過ぎたり焦ったりすることなく、神様が目の前に与えて下さっている課題に全力で取り組むべきです。私たちはしばしば順境の中よりも逆境の中でこそ多くを学びます。だから「どうして神様は私をこんな試練に遭わせるの?」と愚痴ることなく、「ここに神様の最善がある」と信じて、その試練を通して神様が学ばせようとしておられることをしっかり受け止めましょう。 私たちは様々なコマーシャルに踊らされて「より安くより簡単に」手に入れるようにと教育させられてしまう傾向にありますが、そうではなく『より長持ちする価値あるもの』を獲得するために、「神様は今私をどのような季節に置いてくださっているのだろう?」と問いながら、今日1日をじっくりと歩んで行きましょう。