聖書は様々な角度から「共に生きる」ことの大切さを説いています。イエス・キリストも何度も弟子たちに「互いに○○し合いなさい」と命ぜられました。よく言われることですが、『人』という漢字は「互いに支え合っている様子」を表しています。

 神が私たち1人1人を創造された時、それぞれに「優れたポテンシャル」を授けられました。そしてそれらのポテンシャルは、私たちが独りよがりで生きるならば、決して発揮されないものです。人間の『真価』は本来人との関係の中で発揮されるものだからです。

 文明が発達し、様々な面で生活が便利になったことは喜ばしいことではありますが、それによって徐々に「他人の助けが要らない」「自分独りで生きて行ける」と錯覚しそうになることは悲しいことです。「人付き合いは面倒くさいから、できるだけ避けたい」と思われがちですが、その「面倒くさい人付き合い」を通してこそ、私たちは『忍耐』や『親切心』、そして『愛』や『憐れみ』といった、まさに神が私たちの人間性の内に育てたい要素を学んで行けるのです。そしてまた、私たちが日々の生活の中で体験できる「本当の喜び」といったものも、人と人との関係の中でこそ体験できる、神様からの素晴らしいプレゼントなのです。

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