向上心を持つことは良いことですが、自分のありのままの姿を受け入れることなく「もっとあんなだったら良かったのに…」「あの人みたいだったらいいのに…」と、『別人』になることばかりを夢見ることは少々不健康であると言えるかもしれません。

 『パーソナリティ』に良し悪しはありません。皆がそれぞれ違ったパーソナリティを持っているからこそ、世界は輝くのです。また、それぞれの人間性の違いは、創造主である神様の「豊かな創造性」を表現していると言えるでしょう。ですから「自分はこんな風じゃなかったら良かったのに…」という人は、ある意味「神様、あなたは私のことを間違って作ったでしょ?!」と文句を言っているようなものです。

 ある人は「自分で何でもやりたがるタイプ(私はそうです)」かもしれないし、別の人は「できるだけ他の人にやらせようとするタイプ(私の妻がそうです)」かもしれません。またある人は「独立心が強いタイプ」で、別の人は「誰かと一緒にするのが好き」ということもあるでしょう。どちらも良い面があります。何故なら、神はご自身の願いを込めてあなたをそのように造られたからです。

 「神様、私はこんな自分のことは嫌いです。もっと別の人格にしてください。できればぜひあの人のようにしてください!」そう祈りたい人は、トコトンそのように祈ってみたら良いでしょう。でも恐らく最後にはあなたの方がギブアップして「ありのままの自分を受け入れる」という道へと導かれるかもしれません。神様は「私たちを別人のように変える」というよりも、むしろ「自分にしかない魅力に気付かせ、そしてそれを更に伸ばすことができるように」と働いてくださる方なのです。

Categories: 聖書

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