(207) “機会を十分に生かして用いなさい。”

私がまだ20歳の頃好んで人々に尋ねていた質問があります。それは「もしあなたが『余命3ヶ月』と宣告されたらどうしますか?」 というものでした。特に深い意図は無く、単なる好奇心から出た質問でしたが、返って来る答えはいつも「今と違った生き方をする」というものでした。「持っているものをすべて処分して世界旅行をする」とか、「食べたい物を好きなだけ食べる」、また「ずっと好きだった人に告白する」などなど。しかしたった1人だけ、こう答えた方がいました。「何も変わりはしません。私は今でも1日1日を精一杯生きていますから」。 この女性は、私が通っていた教会で託児所を営んでおられる方でした。こよなく神を愛し、また子供たちを愛していた人でした。毎週日曜日には教会学校で子供たちに神様の愛について教え、そしてある祝日にやはり教会の子供たちをピクニックに連れて行く途中脳溢血で倒れ、そのまま息を引き取られました。まさに死の瞬間まで子供たちを愛し、神に仕えていた人でした。 「豊かな人生を生きる」とは、単に長生きするとか、財産を増やすとか、多くの業績を成し遂げるとかいったものではありません。言わば「次の24時間にどれだけのエネルギーを注いで生きるか」ということだと思います。今日を精一杯生きられない人に、いわゆる「豊かな人生」を生きることはできません。ついダラダラとテレビを観てしまったり、意味も無くパソコンの前に延々と座ってみたり、くだらないおしゃべりに時間を費やしたり・・・ 現代の世の流れは私たちの貴重な時間を奪って行きます。私たちは「より確かな目標」に向かって歩みを進めて行かなければなりません。 あなたをお造りになられた神は、あなたの人生に崇高な目的・計画をお持ちです。イエス・キリストを通してこの神との関係の中に生きることは、あなたが『真に豊かな人生』を歩むための必須事項です。あなたに残された貴重な時間を最大限に生きるために、「神があなたのために抱いておられるご計画」にフォーカスをおいてみませんか?