あなたが持っている物のうち、もっとも尊いものは何ですか?宝石?親の形見?家族?もしかしたら「スマホ」?

 神が私たち1人1人に与えて(委ねて)くださっているもののうち、最も貴重なものは恐らく『時間』ではないでしょうか?「お金や物」は人によって委ねられている量が違いますし、失っても大抵取り返しがつきます。しかし『時間』だけは、すべての人に平等に1日24時間ずつ与えられており、また失ってしまった時間は取り戻すことができません。「過去をやり直すこと」はできないし、「将来を完全に予測すること」もできません。『今』を精一杯生きることしかできないのです。

 私たちは現代、大変便利な時代に生きていますが、同時に「とんでもなく複雑な時代に生きている」ということもできます。そのためいつもいろいろな事に気を回していなければならないし、様々な人々に気を遣いながら生きています。しかしこれが本当に「神が人間に望んでいる生き方」なのでしょうか?果たして人間というものはそれほどに器用にできているのでしょうか?

 私の妻は時々私に「アナタ、思い出して。アナタは私の事だけを最高に幸せにできれば、それで良いのよ。」と言ってくれます。このことは私に『プレッシャー』ではなく、大きな『安心』を与えます。何故なら、「自分は『あの人』も『この人』も幸せにする必要はないのだ」ということを思い起こさせてくれるからです。本当に私たち『夫』にとって、持つべきものは『賢い妻』ですね~。

 前述のように、私たちは『過去』にも『未来』にも生きることはできません。ただ『現在』に生きるように造られています。そして「あの人」にも「この人」にも気を配るようにはできていません。ただ1人のお方、『神』を見つめて生きるように造られているのです。その神が今日も私たち1人1人に「恐れるな」と語りかけてくださるのです。  ある聖書の専門家の調べによると、この『恐れるな』という言葉は聖書の中で最も多く出てくる言葉で、365箇所に出てくるそうです。あたかも神が毎日私たちに「恐れるな」と語りかけてくださっているようです。と同時に、恐らく神は私たち人間が「恐れやすい存在」であることもご存知なのでしょう。だからこそ、単に「恐れるな」とおっしゃるだけでなく、「わたしがあなたとともにいる」と約束してくださっているのです。この方を求め、この方に信頼しながら、『今』を精一杯生きること、それが私たちに課せられた唯一の務めであることを発見できた時、私たちの人生はそれまでよりもずっと豊かで平安に満ち、そして多くの実を結ぶものにされていくような気がしませんか?

Categories: 聖書

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