便利な世界になりましたよね。私が生まれた昭和中期に比べると、もうほとんど「ドラえもんの時代」に生きているような感じです。ただ皮肉なことは、便利になればなるほど、本来は「時間に余裕ができる」はずなのに、逆に「ドンドン忙しくなっている」ということです。

 面白いことに、どんなに文明が発達しても、相変わらず人間には『1秒先の未来』さえ分かりません。私たちは「明日に備えること」はできても、「明日を生きること」はできないのです。これはあたかも神様からの「『今』を一生懸命に生きなさい」というメッセージであるかのようです。夢のようなことばかりを考えて生きることも、過去の失敗をいつまでもくよくよ思い悩むことも正しいことではありません。神様が私たちに与えておられる『今』を全力で生き、精一杯楽しむべきです。

 これは、「面倒くさいことは全て横に置いて、楽しいことだけやりましょう!」ということではありません。「今目の前に与えられていることに全力で取り組みなさい」という意味です。「このテスト期間が終われば楽しい夏休み!」とか、「あと1時間で就業時間が終わるから、友人と楽しく過ごそう!」などなど、「これさえ終われば…」という態度で日々を過ごすのは、ある意味『時間の浪費』です。テストや仕事そのものにさえも全力を尽くす方が、人生はもっと有意義で楽しいものになるはずです。

 子供の頃体調を壊して「1日入院」したことがありました。その病室に『本気』というタイトルの標語のようなものが貼ってあり、そこにはこう書かれていました。

  「本気でやれば、大抵のことはできる。本気でやれば、何でも面白い。本気でやれば、誰かが助けてくれる。」

 何かに熱中して汗をかいている人を見ると、何だか羨ましい気持ちになりませんか?いくら考えてもはっきりとは分からない「先のこと」にばかり頭を悩ませないで、『今』を精一杯生きて行きましょう!

Categories: 聖書

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