(136) “いくら豊かな人でも、その人のいのちは財産の中にあるのではない。”

1923年のある日、シカゴにある高級ホテルに、当時世界で最も成功を収めていた7人の人々が滞在していました。鉄鋼業界最大の収益を上げていた会社社長、最大の公益事業を営んでいたグループの代表、小麦相場を総括していた資産家、ニューヨーク証券取引所の所長、大統領顧問、国際社会福祉銀行の頭取、そして世界最大の専売公社代表の7人です。まさに当時の世界を動かしていた人々と言っても過言ではありません。 さて時間を少し早送りして、25年後を見てみましょう。これらの人々はどのような幸せな生涯を辿ったのでしょうか?何と驚いたことに、この7人のうち3人は自殺をし、2人は刑務所に入り、残りの2人のうち1人は多くの借金を抱えて死んだそうです。どうやら富や財産は必ずしも私たちに幸福や平安を約束しないようです。 では「経済的に豊かになること」は『悪』なのでしょうか?決してそんなことはありません。私たちの神は私たちを経済的に祝福することがおできになります。但し、神はあくまで私たちが「経済的祝福そのもの」に心を奪われることなく、『祝福してくださるお方』に注目すること、そしてそれらの富を「自分自身の利益のために使う」のではなく、神の愛に基づいて「それらを真に必要としている人々やプロジェクトのために使うこと」を求めておられるのです。 「お金に振り回される人」ではなく、『お金を正しく使うことのできる人』になりましょう!

2014年8月10日 「『神の国』への招き」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ       「『神の国』への招き」     (10/08/2014) ◆神の国 ― イエスが地上を歩まれた時の中心話題 ・何故?  ①使命[ルカ4:43]  ②良く知ってた[ルカ13:28-29, 18:16]  ③イエスと共にあった[マタイ12:28] ・『神の国』と「この世の常識」は違うので、イエスは人々に理解させるのに苦労した。[マルコ4:30, ルカ6:20, マタイ18:1-4] ◆『神の国』に関する様々なたとえ話    ①「からし種・パン種」のたとえ ー 初めは目に付かないほど小さいが、やがて大きく成長する。    ②「隠された宝・真珠」のたとえ ー 見つけた者は、全てを投げ打ってでも手に入れようとする。    ③「ぶどう園の主人・王子のための披露宴」のたとえ ー 主人がいて、誰もが招かれているが、拒む者たちがいる。    ④「地引網・毒麦」のたとえ ー 招き入れられない者たちは、捨てられる。 *どれも1部の特徴しか描写されていない。総合して考えてみると…      「神の国には、絶対的主権者である神がおられ、私たちの思いを超えたその方の豊かさの中に生きる喜び       を味わっていると、他の何物も無価値に思えるほどだが、多くの場合周囲の人々には理解されない。」 ◆神の国に入るカギ―何故皆が入ろうとしないのか?[マルコ1:15] ⊚『悔い改め』 = 方向転換 ・私たちに対して常に「愛と真実」を尽くしてくださる神に対し、それまでは無関係に(背を向けて)生きていた 態度の向きを換え、この神に対して常に「まごころと真実を尽くして生きる」と決心し実行すること。 *でも、どうやってその「神の愛と真実」を知ることができる? ・パウロのメッセージ Read more…

(135) “大ぜいいる私たちも、キリストにあって1つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです。”

ちょっとした寓話をご紹介しましょう。いつもメガネをかけている人の顔の部分同士の間で言い争いが起こりました。鼻が目に対して文句を言ったのです。「このメガネは目のために必要なのであって、ボクには全然関係ないのに、どうしていつもボクに負担をかけるんだい?こっちは毎日重たくて仕方ないよ!」 これを聞いて目は心から申し訳なく思って言いました。「分かったよ。今まで迷惑をかけてごめんね。今日からはもうメガネは外すことにするから、どうか許してね。」 さて、メガネを外したこの人は、前方がよく見えないため、しょっちゅう壁にぶつかるようになりました。そしていつも初めにぶつけるのは、顔の中で1番突き出ている『鼻』でした。鼻はたまらなくなって言いました。「分かった、分かった。頼むからもう1度メガネをかけてくれ。もう文句は言わないから。メガネがボクのためにも役に立っていることがよぉく分かったよ。」 『十人十色』という言葉があります。「人はそれぞれ皆違っている」という意味ですよね。互いが違っているために、相手を受け入れたり理解したりするのが大変な時が多々あります。「どうして私と同じように考えてくれないんだろう?」「どうしてあんなやり方しかできないんだろう?」などなど。でもちょっと立ち止まってよく考えてみましょう。互いが違っているからこそ、役に立つことがたくさんあるはずです。違っているからこそ、私たちは時には互いに補い合い、また時には思いもよらなかった新しいことを学ぶことができるのではないでしょうか? 聖書は「私たちは1つのからだのようなもの、そして互いが1つ1つの器官のようなものである」と教えています。そして1人1人がそれぞれの持ち味を生かし、愛と思いやりによって結ばれて、私たちをお造りになられた神のご計画に従って生きるとき、この地上において大いなる神のわざが現されるのです。 あなたは、からだのどんな部分を担うように招かれているのでしょうね?

2014年8月3日 「私たちは戦いの中にある」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ      「私たちは戦いの中にある」    (03/08/2014) *最後の『大原則』は、「私たちは戦いの中にある」ということ。[ピリピ1:30] ・この戦いは「信仰の歩み」に関係がある。[Ⅰテモテ6:12] ・キリストが既に勝利を取ってくださった。[ヨハネ16:33] ◆私たちの敵は「人」ではなく、『悪魔』 [エペソ6:12] ・悪魔の手口はエデンの園の事件以来変わっていない。(『3つの関係』を壊そうとする) ・悪魔はいつも『出来事』や『人』の背後で働く。だまされてはならない![ガラテヤ5:15,エペソ4:26-27] ・イエスは「仲間割れすることの危険性」について警告された。[マタイ12:25-26] 悪魔に決して妥協してはならない! 誘惑に気付いたら、はっきり「No」と言いなさい!! ◆『イエスの勝利』を行使する。[エペソ6:13-18]   1「真理の帯」「正義の胸当て」「平和の福音の備え」を着けて、しっかりと立つ。[14~15節] ・「しっかりと立つ」(主動詞)とは、『自分の考え』ではなく『神』に従うという確固たる決意。[ヤコブ4:7] ・『真理』とは、イエス・キリストのこと。自分の悟りではなく、キリストのことばに頼る。[箴言3:5-6] ・『正義』 = 「罪の赦しの確信」。これも自分から出たものではなく、キリストの身代わりの死による。 ・『平和の福音の備え』。私たちは「神の和解の使者」としての使命を委ねられている。[Ⅱコリント5:17-21]   2「信仰の大盾」「救いのかぶと」「御霊の剣」を取る。[16~17節] ・『信仰』とは、「神がYesと言うことにYesと言い、神がNoと言うことにNoと言うこと。」 ・『かぶと』は「所属」を示す。「神の国の国民」とされていることの証拠。 ・『剣』は、他の武具を着け終わるまで持てない。信仰と共に用いる時のみ、闇の勢力に打撃を与える。   3御霊によって祈る(とりなす)[18節]  Before God for People, Before People for God. ・祈りの中で誰かのことが思い浮かんだら、とにかくその人の祝福と守りのために祈ろう! ◆何故神は私たちを敢えて『戦い』の中に置くのか?[申命記4:35]   Outline of the sermon    “We Read more…

(134) “人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ。”

 「『聞く』は一時の恥、『聞かぬ』は一生の恥」と昔の人は言いました。「知っている振りをして後で大恥をかくよりも、ちょっと恥ずかしくても『知らないことを勇気をもって尋ねること』が大切だ」というような意味でしょう。人は生きている間にすべてのことを習得することはできません。ですからいつでも「新しいことを学ぶ姿勢」が必要です。 世界の歴史上最も偉大な喜劇俳優と言えば、必ずその1人として「チャーリー・チャップリン」の名前が挙がるでしょう。彼は大変貧しい家庭に生まれましたが、幼い頃からその頭角を現し、17歳の時には既にベテラン喜劇俳優でした。そして何と29歳にして世界初の『百万ドル俳優』としての地位を得たのです。しかしそのようなお金や名声も彼の『向上心』を留めることはありませんでした。彼は自分が出演したフィルムを繰り返し観察しては、「どうしてこの場面で観客は笑ってくれなかったのだろう?」また、「どうして観客はこんな意外なところであんなに笑ったのだろう?」と追求し続け、自分の演技に更に磨きをかけていったのです。 神はあなたが自分の持ち味を生かして社会に貢献することを喜ばれますが、あなたが自分の成功に満足してしまい『現状維持』の守りの姿勢に陥ってしまうことを決して望まれはしないのです。「謙遜で、教えられやすい者であること」を心がけましょう。

2014年7月27日 「教会はキリストのからだである」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ      「教会はキリストのからだである」   (27/07/2014) *今回の『大原則』は、「教会はキリストのからだである」ということ。[エペソ1:23] ◆「教会」とは『人』のこと  (『教会』のギリシャ原語は「エクレシア(呼び集められた人々)」) ・教会は「イエスを神の御子と告白する人々」を土台としている。[マタイ16:15-18] ◆教会(私たち)が「キリストのからだ」とされていく、3つのプロセス  1かしらにつながる[コロサイ1:18] ・すなわち「いのちの流れを受け取るために、キリストにとどまっている」ということ。[ヨハネ15:5] ・とどまっているために必要なのは、ただ『トコトン信頼すること』。「すべての良きものはイエス・キリストから 来る。彼は最善だけを最善の時になさり、決して裏切ることはない」と最後まで信じる。ただそれだけ。 ・『絶対的な信頼』は、相手に大きな喜びとエネルギーをもたらす。(夫と妻の関係。[エペソ5:23]) ・「いのちの流れ」を妨げるのは『高慢』。「イエスに頼らなくても、自分でやってみせる!」がいのち取りになる。 ・この時、『私のための神の最善』と「自分勝手な願いの成就」を混同しないこと。[ヨハネ6:15]  2互いに尊重する[ローマ12:5] ・私たちは1人1人ユニークなので、「同じいのち」につながっていなければ必ず分裂する。[Ⅰコリント12:14-21] ※分裂のきっかけとなるのは… ①「自分はこの場所にそぐわない…」という思い。   ②「あの人さえいなければ…」という思い。 ・『痛み』は、自分1人で負わず、お互いの成長のために分かち合って![Ⅰコリント12:25-27]  3この世に働きかける[マタイ9:35-36] ・私たちがキリストの愛や力、そしてお互いを必要とするのは、「他の人々に働きかけようとする時」。 ・キリストはあなた個人を用いるだけでなく、ご自身のからだであるこのJCFをも通して働こうとしておられる!   Outline of the sermon    “‘Church’, the body of Christ.”    (27/07/2014) ◆‘Church’ is “People”.  (Greek word for ‘church’ is Read more…

(133) “彼らは年老いてもなお、実を実らせ、みずみずしく、生い茂っていましょう。”

日本の古い言い回しに、『大器晩成』というものがあります。世のいろいろな場面で「スピード」や「若々しさ」がもてはやされる風潮がありますが、じっくりと時間をかけて熟成されるものには、インスタントに出来上がるものよりも深い味わいがあるものです。 メキシコ原産の『リュウゼツラン』という蘭の一種は、芽生えてからの20~30年間は1輪の花も咲かせませんが、やがてある年何の前触れもなく突然つぼみができたかと思うと、大空に向かって毎日20センチくらいずつグングン伸びていき、10メートルほど伸びた後、その先端に黄色くて美しい大輪の花を咲かせるのです。しかもその花は約1ヶ月も咲き続けるそうです。 人間が生きる姿勢に2通りあります。「守りの態勢」と「追及し続ける姿勢」です。『守りの態勢』で生きる人は言います:「家の中の暖炉に火をともし、その周りに集まって共に憩いましょう!」 しかし『追求し続ける(信仰に生きる)姿勢』は言います:「心の内に火をともし、どんなことにでも情熱を燃やして挑んでいきましょう!」 90歳を過ぎたある老人が、聖書を更に深く読みたいがためにギリシャ語を勉強し始めたそうです。「何故今頃になってそんなことを始めたのか?」と尋ねられて、老人は答えました。「だって、今始めなかったら、いつになってもギリシャ語をマスターできないじゃないか!」 「今までに何年生きたか」が問題なのではありません。「何年経っても『生き生きと生きている』こと」が大切なのです。

2014年7月20日 「聖書を読もう!」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ          「聖書を読もう!」        (20/07/2014) ⊚今回の『大原則』は、「みことばなしの成長はない!」[Ⅰペテロ2:2] ・食欲がないのは不健康の兆候。同様に「みことばに対する飢え渇きがない」のも『霊的不健康』の兆候。 ◆「聖書を読んでさえいれば、本当に成長するのか?」     答えは「Yes!」[Ⅱテモテ3:16-17] ・ただ、2~3日だけ試してもダメ。まず3ヶ月毎日。そして更に3ヶ月。「神の息吹」を受け続けて! ◆「こんな分厚い書物を、どう読んだらいいのか分からない!」 ・幼子にとって、初めから『大人のご馳走』が美味しくない[ヘブル5:14]のと同様に、聖書(霊的食物)にも成長の 度合いに応じてふさわしい読み方がある。    別紙参照 ◆とにかく聖書を読んでください! ✯「みことばに満たされた人」 こそ 「神の心に寄り添っている人」なのです!   Outline of the sermon         “Let’s read ‘the Bible’!”       (20/07/2014) ⊚Today’s theme: “No Scripture, No Growth!” [ⅠPeter 2:2] ・As poor appetite shows poor health, ‘No thirst Read more…

(132) “落胆している者には、その友から友情を。”

 1989年夏、下半身麻痺の障害をもつ「マーク・ウェルマンさん」は、アメリカのヨセミテ国立公園内にある世界最大の花崗岩の一枚岩『エル・キャピタン』を登ることに成功しました。新聞報道には、友人「マイク・コルベットさん」に担ぎ上げられながら歓声を上げるマークさんの写真と、「たとえ麻痺した身体でも、堅い友情に支えられているなら、登れない岩はない」という記事が載っていました。新聞には載っていませんでしたが、実は友人のマイクさんは、このマークさんのプロジェクトを成功させるために、事前に3度この大岩を登りながら綿密な計画を立てていたのでした。  誰かに「共感すること」「思いやる心」は、苦闘している人々を力づけることができます。『共感』とは、単に「分かる分かるその気持ち」と口先だけで言うことではなく、「私はあなたと一緒にいます。あなたが再び立ち上がれるまで、私はあなたの力になり続けます。」という覚悟です。このようにして私たちは2つの面で困難の中にある人々の力になることができます。すなわち「今の苦しさを分かって欲しい!」という訴えに応じ、「こんな自分でも生きていてよいのだ」と確信させることによってです。このようなことを可能にするのが、『真の友情』です。  私たちは誰でも(どんなに強いように見える人でも)「共感してくれる人」「助け支えてくれる人」が必要です。だからこそイエスは私たちの身代わりに十字架にかかり、「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」とおっしゃったのです。このような『愛』、そしてそれを受け取る『謙遜さ』を神に求めましょう。

2014713 「イエス・キリスト以外に救いはない!」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ       「イエス・キリスト以外に救いはない!」   (13/07/2014) *今回の『大原則』は、「イエス・キリスト以外に救いはない!」[使徒4:12] ⊚何故そう言い切れるのか? ①イエスだけが、すべての『メシヤ預言』を成就された方だから。[ヨハネ5:39]   ・『メシヤ到来』に関しては、旧約聖書の多くの箇所で詳しく預言されている。(1つの例:[イザヤ53:4-6])    そして、これらすべてがあてはまる存在は、イエス・キリストのみ![ヨハネ14:6] ②イエスだけが、神と私たちとの仕切りの壁(罪と死)を打ち壊されたから。[ローマ4:25]   ・イエス・キリストだけが、私たちと神との間の唯一の『仲介者』。[Ⅰテモテ2:5-6]   ・イエスだけが唯一「罪なき人」としての生涯を全うされた。[Ⅰペテロ2:22-24] ※ ここまでは、「人としてこの地上を歩まれたイエス」に注目したが、ここからがキリストの本来の姿。 ③イエスこそが、すべての造られたものに対する『最高権威者』。[マタイ28:18]   ・地上での使命を果たし終え、今やキリストは栄光のうちに君臨しておられる。[ピリピ2:6-11]    それは、もともと持っておられた栄光。[ヨハネ17:5, コロサイ1:15-17]   ・「イエスを受け入れない者」は、『最高権威者』に反逆することになるので、もはやさばきを免れない。 ④イエスは、この栄光を帯びて、再びやって来られる。[ヘブル9:28]   ・イエスは、地上におられた時「わたしを信じて歩む生涯には試練が伴う」とおっしゃった。確かにその通り!    しかしやがてすべてが精算される日がやってくる。これこそキリストに従う者にとっての究極の望み。この    終わりの時に全てが公平に裁かれる。[マタイ25:31-34] ⊚私たちの目標は「この世でいい目を見ること」ではなく、この『最高権威者』の側に立って生きること。 ✯イエス・キリストこそが、唯一・永遠の救い主!   Outline of the sermon “Salvation is found in no one else but Jesus!” (13/07/2014) Read more…