(302) “互いの重荷を負い合いなさい。”

『三無主義』(無責任・無関心・無感動)という言葉が取り沙汰されるようになって久しいですが、どうやらこれは日本だけのことではなく、世界的な傾向になっているようです。本当に悲しいことですね。 世の中が便利になればなるほど、私たちは「もっと迅速に、もっと多くを」追求するようになり、自分の日常に益をもたらさないことに関しては、つい「それは私の責任範疇ではないから」とか「そんなことに関わり合っている暇はない」などと言って、助けを与えることを拒否してしまいがちです。 神様は元々人間を「1人では生きられないように」お造りになられました。私たちは皆「互いに助け合う」ように造られているのです。そんな私たちが「互いに助け合うこと」を忘れてしまったら、ドンドン『人間らしさ』を失って行ってしまうに違いありません。では、どんなことから始めたら良いのでしょうか? 「互いに助け合う」ために、何もいきなり『ボランティア活動』に登録する必要はありません。まず自分の周囲に関心を持つことから始めましょう。「助けが欲しいなら、そう言ってくれればいいのに…」という人がいるかもしれませんが、本当に深刻な必要に迫られている人ほど、それを他の誰かに打ち明けるのには大変な勇気がいるものです。「周りを見ても皆忙しそうにしている。自分なんかのために時間を割いてもらっては申し訳ない。自分のことは自分で何とかしなければ…」と自分に言い聞かせながら、ドンドン悪い状況へと陥って、しまいには手遅れになってしまうのです。だからこそ私たちの側でまず周囲を見回す機会を持ち、こちらから声を掛けてあげるべきなのです。 助けを必要としている人を見つけたら、その人にしっかりと『アイコンタクト』を取りながら、辛抱強く相手の話を聴いてあげましょう。大抵の人は「この人は自分に関心を持ってくれている。親身に聞こうとしてくれている」と感じただけで、グッと心が軽くなるものです。たとえ相手が必要としていることがアナタの手に負えないことだったとしても「重荷を共有してもらえた」という安心感が相手に希望を与えます。そしてその人の「真の緊急の必要」のために、一緒に助けを探してあげることができたなら(多くの場合、問題のただ中にいる人たちは、客観的に自分の状況を見ることができず、正しい判断を下すことができません)、神様はそんな私たちの姿をご覧になって微笑まれるのです。

2018年5月27日 「Make disciples!①」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ      「Make disciples!①」     (27/05/2018) ◆主権者による任命 [マタイ28:18-20] ・十字架の死に至るまで忠実だったひとり子を、父なる神はよみがえらせ「天地におけるいっさいの権威」を委ね られた。そのイエスが私たちに命じられたのが、「行ってあらゆる国の人々を弟子とする」 こと。 ・具体的にどうやってそれを行うかについては、来週以降に学ぶ。しかし今日は、この『主権者であられるお方か     らの任命』をしっかりと受け取って欲しい。[ヨハネ15:16] ◆主イエスが求めておられるもの ・主イエスが私たちを選ばれたのは、私たちが「信じるため」でも「学ぶため」でもなく、「新しいいのちを産んで 育てる」ため。このような使命は、当然私たちの『努力』では決して達成できない。 ・主イエスが共にいてくださることを実感できるのは「自分でできることのみを行っている時」ではなく、「自分の能 力を超えた、イエスに委ねられた使命」に生きる時。それはまさに、主イエスが父なる神に従って、人としてこの 地上を歩まれた時と同じ。主イエスもまた、私たちに『ご自身の全き信頼』を勝ち取って欲しいと願っておられる。 ◆今週の『暗唱聖句』: [マタイの福音書 28章19節前半]   Outline of the sermon        “Make disciples!①”       (27/05/2018) ◆Appointed by the supreme authority. [Matthew 28:18-20] ・The Father has given His only Son who were obedient till his death Read more…

(301) “何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。”

今日は「幸福な結婚生活の秘訣」を2つご紹介します。  ①決して公の場で自分の配偶者をけなさない。 ・夫婦間のいさかいを戒める言葉に「自分の夫(または妻)の趣味をとやかく言う前に、彼(または彼女)が自分を結婚相手として選んだのだということを忘れるな」というものがあります。どんな人にも「好み」「傾向性」「葛藤」「弱さ」「憧れ」「苦い経験」「口に出せない思い」「切なる願い」などがあります。すべての人の内側に「誰かに心から信頼してすべてを打ち明けることができたら…」という変わることのない深いうめきがあるのです。神様は私たちのそんな切なる思いをご存知で、この移ろいやすい世の中においても「安心してすべてを打ち明け合える関係」として私たちに『夫婦関係』というものをお与えになったのです。もしあなたの夫(または妻)があなたにそのような信頼を持てなくなってしまったら、彼(彼女)は一体どうすればよいのでしょう?  ②常に共通の夢や目標を抱く。 ・統計では、近年多くの夫婦が離婚してしまうのは「結婚17~25年目」が最も多いという結果が出ています。すなわち「子供たちが自立した後が危機だ」というわけです。結婚生活の日々を「夫婦お互いのこと」ではなく「自分たちの子供のこと」ばかりに終始してしまっていると、やがて子供たちが手を離れた時、夫婦2人きりでは時間をどう過ごして良いか分からなくなってしまうのです。だからこそ「夫婦2人で目指すことのできる『共通の夢や目標』」が大切なのです。 もしあなたがた夫婦がお互いを「お父さん」「お母さん」と呼び合っているとしたら、それは危険信号ですよ。あなたたちは「子供の親」である前に「互いの人生ための最愛・最良のパートナー」なのです。神はあなたがた2人が共にこの世界を向上させるために、互いに出会わせてくださったのです!

2018年5月20日 「グローカルな人生」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ      「グローカルな人生」     (20/05/2018) ◎『グローカル』とは? (Global + Local = Glocal) ・世界規模の視点で、地域の事がらを捉えること。 〈例〉 ①「峰町キリスト教会」と「ホンダ技研」 ②「アメリカ・ミシガン州」と「愛知県豊田市」 ③矢部ファミリーによる宣教の働き *このクライストチャーチでの宣教は、日本・世界に影響を与えている!(まさに『グローカル』) ◎神は世の初めから「全世界と私たち1人1人」、そして「1人1人の全生涯と今のこの瞬間」を見ておられ、 私たちを『自己最高の人生』へと導いておられる。 ◆今週の『暗唱聖句』: [コリント人への手紙 第1.15章58節]   Outline of the sermon        “To live ‘Glocal’ life.”       (20/05/2018) ◎What is “Glocal”? (Global + Local = Glocal) ・To see local events in global view point. 〈Some examples〉 ①“Minemachi Christ church” Read more…

(300) “隠されていることは、私たちの神、主のものである。しかし、現されたことは、永遠に、私たちと私たちの子孫のものである。”

私たちは『自分の理解を超えた辛い出来事』に出会うと、思わずも「神様どうして?」と叫ばずにはいられないものです。また『どうしても今すぐにかなえて欲しい願い』を祈り求めても答えられない時、私たちは「神は本当に私の祈りに耳を傾けて下さっているのだろうか?」と不安になります。このような時、一体何が起こっているのでしょう? まず『祈り』に関して言うならば、神はある時は私たちの祈りに対して「私たちの願った通りのもの」を与えてくださいます。しかし別の時には神は『祈りの答えそのもの』の代わりに、言いようのない『平安』を与えてくださいます。神は「私たち以上に私たちの本当の必要を理解しておられる方」なので、その時その時の最善をもって私たちの祈りに応えてくださる方なのです。 では『私たちの理解を超えた出来事』に関してはどうなのでしょう?まず私たちが知っておくべき大切なことは「私たちの知っていることは、神様がなさっておられることの『ほんの一部』にすぎない」ということです。私たちは神様が支配しておられる膨大な数々のみわざを到底知り尽くすことはできません。私たちができることは、ただ「私の神は『良いお方』であって、すべてのことは最終的に必ず『神の大いなる愛と偉大さ』とを示す結果に至るのだ」と信じることなのです。 私たち夫婦の子供たちは皆すでに成人していますが、彼らがまだ幼かった頃、私たちはすべてのことを詳細に説明したりはしませんでした。ただその時その時、1人1人の成長度合いと能力や適性に応じて、知らせるべきことは知らせ、「説明しても分かってもらえそうにないこと」に関しては特に説明しませんでした。それは『意地悪だったから』ではなく、子供たち1人1人に対する『愛と理解』の故です。同じように、もちろん時には神様は、その深い愛の故に、私たちに『事の詳細』を明らかにされることがあるかもしれません。しかし多くの場合神様は、これまたご自身の深い愛の故に「そのことはいずれ明らかにされるから、あなたはただ私に信頼していれば良い」とおっしゃるのです。

(299) “神よ。あなたが、天であがめられ、あなたの栄光が、全世界であがめられますように。”

あの偉大な作曲家バッハは256もの声楽曲を作曲し、それらの多くは300年以上経った今も名曲として歌い継がれています。しかし一体彼の作品は何故これほどまでに人々の心を震わせるのでしょうか? バッハの書いた譜面の1番初めにはいつも『JJ』という文字が刻まれています。これは「Jesu Juya」の略で「主イエスよ、助けてください」という意味です。そして1番最後には必ず『SDG』と書かれています。これは「Soli Deo Gloria」の略で、意味は「すべては神の栄光のために」。すなわち、彼が曲を作る時はいつでも「神が与えてくださる力を最大限に用いて、心から神の栄光を讃えたい」という願いが込められていたのです。 私たちの人生も同じです。私たちは1人残らず「世界の歴史始まって以来の存在」です。ですから神は私たち1人1人がそれぞれのユニークな方法で「神の栄光を讃えるように」と望んでいます。私たち1人1人の存在、そして日々の生き様が、そのまま「神の素晴らしさを表現する」ようなものとされたなら、何と幸いなことでしょう! しかしそのためには、イエス・キリストを通して『神との関係』の中に生かされ、神があなたに与えておられる「あなたにしかできない方法」を見出し、またそれを開発していく必要があるのです。そのために神は今日もイエス・キリストを通して、あなたをご自身の御許に招いておられるのです。そこに辿り着くまでは、私たちは大変な『宝の持ち腐れ』を冒してしまっているのです。

2018年4月18日 「イエスは賛美を受けるべきお方」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ    「イエスは賛美を受けるべきお方」   (15/04/2018) ◎今日のトピックは「イエス・キリストは賛美を受けるにふさわしい方である」ということ。[黙示録5:12] ◆賛美する理由 *賛美は「気分の良い時」だけではない。「主イエスの変わらないご性質」が賛美するにふさわしいから。 ①その偉大さのゆえ ・万物の創造主・支配者 [コロサイ1:16] であり、勝利者 [ヨハネ16:33] であり、やがて来られる王の王。 ②その慕わしさのゆえ ・心優しく [マタイ11:29]、さばくことがなく [ヨハネ12:47]、弱さや痛みを知っておられる方。[ヘブル4:15] ◎「私たちの主」イエスは… 神でありながら人となり、すべてを持っていたのに貧しくなり、聖い方なのに罪人の 友となり、強い方なのに弱さを知り、陽気な方なのに痛む者のために泣き… 言い尽くすことはできない! だからこそ、私たちはこの方に賛美をささげずにはいられない! ◆今週の『暗唱聖句』: [ヘブル人への手紙 13章15節]   Outline of the sermon      “Jesus is worthy to be praised.”     (15/04/2018) ◎The topic today is “Jesus Christ is worthy for all of our praises”. [Revelation 5:12] Read more…