(428) “それぞれ、自分のことだけでなく、ほかの人のことも顧みなさい。”

『不動の信念』を持つことは多くの場合困難を乗り越える力となりますが、ある程度どちらでも良いことに関して融通を利かせられない『頑固さ』はしばしば人間関係を壊す原因となります。 どんな人でも、物事をつい「主観的に」見てしまうものです。ですから誰かから「キミ、それはちょっとおかしいんじゃない?」と指摘されると、「そんなことはない!そんな風に考えるそっちこそおかしい!」とガードを固くしてしまう傾向があります。でも、何も「いつも自分が正しくなければならない」わけではありません。大切なことは「自分がいつも正しいこと」ではなく、「自分が間違っていた時にそれを素直に認める謙遜な態度と、相手が間違っていた時にそれを責めることなく受け入れ、一緒に正しい道へ進んで行こうとする寛大な心」を身に着けて行くことです。 私たちは皆いくつになっても『発展途上』です。ならばいつでも「変化と向上」に対してオープンでいなければなりません。人は1人で生きて行くことはできません。より多くの人たちと「共に」生きて行くためには、より大きな「考え方の違い」を受け入れ合っていく必要があります。人の成長とは、「自分ひとりで何でもできるようになって行くこと」ではなく、「より多くの『タイプの違った人々』と一緒に歩んで行くことができるようになること」なのです。