(429) “神は人に仰せられた。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」”

神は全宇宙をお造りになり、また私たち人間を「ご自身のかたちとして」お造りになりました。ということはつまり、私たちには生まれつき『創造的思考』が備えられているわけです。神はご自身の「天地創造のみわざ」を6日間で完成され、あとのことは私たち人間にお任せになられました。いわば神はこう言っておられるのです。「子よ。私はあなたがこの地上で豊かな人生を送り、またこの世をすべての良きもので満たすために必要なものすべてを、あなたのために備えておいた。私が完成したすべてのものを正しく有効に用いて、あなたに与えた『わたしの似姿(創造性)』を大いに発揮するがよい!」 神は羊や綿花をお造りになりました。人はそれらを用いて羊毛や木綿を作り出し、素敵なファッションを創造しました。神は牛やヤギをお造りになりました。人はそれらの乳を用いてチーズや石鹸などを作り出しました。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」とは、単に「たくさん子供を産んで増え広がりなさい」という意味だけではなく、「神が備えてくださっているものをフル活用して、初めからあった状態よりも拡大・向上させなさい」という指示が含まれているのです。そして、それを実践するためにはどうしても、神から与えられている『創造性』を発揮させなければならないです。 アインシュタインは「創作力は知識に優る」と言いました。人間は「知識を溜め込む」以上の存在です。獲得した知識を使って周囲の世界を、自分が生まれた時以上に『より良いもの』とすることができる存在として、私たちは生まれてきたのです。あなたが何者であろうと、どこに住んでいようと、何をしていようと、神はあなたが与えられている『創造性』を駆使して神の栄光を現し、また人々を祝福する者であって欲しいと願っておられるのです。