1週間のお休みをいただいて、妻と2人で北島(ニュージーランドは、私たちの住んでいるクライストチャーチがある『南島』と、首都ウェリントンやニュージーランド最大の都市オークランドなどがある『北島』に分かれています。)を旅行してきました。「休暇の旅行」と言っても、「以前クライストチャーチに住んでいた日本人の友人たちを訪問して励ます」という目的を兼ね備えていたので、出発前は「一体どこまで『休暇』として楽しめるだろう…」と思いつつ出発しました。

 旅行初日のハミルトンでは、ニュージーランド生活20年以上のキャリアのある、私たちと同年代の日本人のご夫妻のお宅に泊めていただき、お互い今年は孫が生まれる年ということで話も弾んで、たった1泊ではありましたが、大変楽しいひと時を過ごしました。

 翌日タウランガへ移動し、こちらは「自身が初めての出産を控えている」という若い日本人カップルのお宅に2泊させていただきました。ご主人は地元の日本の企業に勤務しているため「のんびりペースのニュージーランド」の中にあって、朝6時半に家を出発し、午後9時過ぎに帰宅するという忙しい日々を送っており、奥様がチョッピリかわいそうに感じました。それでもご夫婦揃ってテニス好きで、ちょうど『全豪オープンテニス』が開催されていたので、最近復活してきたフェデラーの活躍ぶりなどの話に花が咲き、また中日には身重の奥様と共に『マンガヌイ山(丘?)』を汗を流しながら登ったりして、とても充実した2日間を過ごさせていただきました。

 翌朝タウランガを出発して、途中ロトルアの温泉を見学したり、秘境(?)の温水が流れる川に浸かったりしながら、3番目の目的地である小さな町ファカタネに向かいました。この日からの2日間は「NZ人に嫁いだ日本人女性」のお宅(幼い息子さんが2人)に泊めていただいたのですが、家に辿り着いてみてビックリ!お家は素敵なログハウスなのですが、何しろ郵便受けから車で5分以上離れた「隠れ里」に建っているのです。かろうじて電気は通っていますが、携帯電話は通じないし、煮炊きも薪でするのです!まさに「こんな所に日本人妻が!」みたいな日本のテレビ番組に取り沙汰されそうな環境に、私たちは嬉しいやらあきれるやらで、本当に驚かされました。当然のごとく子供たちは非常にワイルドに成長しており、当の『日本人妻』ご自身も大変ノビノビと明るく暮らしておられるのを見て、大変感銘を受けました。お食事も「自給自足の食材」をふんだんに使用したメニューでおもてなしを受け、私たち夫婦の感想は「ぜひまたここに来たい!」というものでした。

 そして最後にそこから車で2時間半離れたギズボーンという町で行われた「日本人女性とNZ人男性の結婚式」に出席(素敵なガーデンで行われた、とてもNZ的な式とパーティでした)し、翌日は大好きな『釣り』をして夕食には釣り上げた獲物を調理して食べ、私たちの1週間の『ホリデー』は幕を閉じました。

 この1週間を終えた今、私たち夫婦の心にひしひしと迫ってくるのは「人々の温かさに触れた、とても良い休暇だった」という思いです。出発前は「誰かを訪問することなんかより、誰も知らない土地へ行って2人きりでノンビリ過ごしたい」などとも思ったのですが、結果としてホストしてくださったお1人お1人がそれぞれの場所でそれぞれの生きがいを見つけて生き生きと生活しておられるのを共有することができ、「普通に観光地へ行ってお金をかけてその場所のアトラクションを楽しむ」というようなホリデーよりも数倍有意義な日々を過ごすことができました。神様は人を「1人で生きるように」造られたのではなく、1人1人をユニークに形造られ、そんな私たちが「共に生きるように」そして「互いの益となるように」望んでおられることを身をもって体験できた1週間でした。素晴らしいことに、私たちをもてなしてくださった方々も、口々に「わざわざこんな遠くまで私たちに会いに来てくれて本当に有り難い」と言ってくださいました。私たちが「自分のことばかりでなく、他の人のことを顧み」ながら歩む時、1人では決して味わうことのできない満足を神様は与えてくれるということを改めて学ばされました。

Categories: 聖書

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