体調が思わしくなくて医者に診てもらう時、時々「舌を出してください」と言われることがありますよね。「一体どうして?」と思ったことはありませんか?『舌』は粘膜で覆われており、また血管もたくさん通っているため、血流や体内の水分量の変化が分かりやすく、内臓疾患の有無を判別する大きな手掛かりとなるそうです。

 実は聖書にも『舌(実際には「人の話す言葉」の象徴)』に関する言及が多くあり、『舌』が人の内側にあるものを証拠立てると語っています。私も幼い頃に「地獄へ行くと閻魔大王に舌を抜かれる」ということを聞いたことがありますが、これも似たような根拠に由来しているのかもしれませんね。

 『舌(口が話す言葉)』が、その人の内側にあるものの表現であるという考え方は実に興味深いと思います。日本のことわざにも「口は禍の元」とか「口が滑る」などの言い回しがありますし、実際誰もが「あんな事を言わなければ良かった」と後悔している『失言』がいくつかあるのではないでしょうか?と共に『二枚舌を使う』などという表現もあり、「心では思っていても、口では甘い言葉だけ話しておけば良いのでは?」と考える人もいるかもしれません。でもいずれは周囲にバレて、徐々に大切な友人を失ってしまう恐れもあるのではないでしょうか?

 医者が舌を診て異状を発見した場合、別に「舌そのもの」を治療するわけではありません。「その異状を引き起こしている原因を究明して、それを治療する」はずです。同じように、つい悪い言葉ばかりを口から出してしまう人には、「そういう言葉を話してはいけません」と禁止したところで、それを止めることはできません。どうしてそういう「否定的で乱暴な言葉」を話してしまうのか、その原因を究明して、治療する必要があります。

 『舌(口)』は、「心に満ちていることを話す」とイエス・キリストはおっしゃいました。キリストは閻魔大王のように「舌を抜くこと」によって解決しようとはせず、「人々を愛し、その心を癒し、内側を新しくすること」によって、その語ることばさえも「肯定的で愛と思いやりに満ちた言葉」にしてくださるのです!


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