(304) “私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい。”

キリスト教における最も特徴的な概念(価値観)と呼べるものは『恵み』です。この世のいわゆる「宗教」はどれも、神からの救いや祝福を受けるために、必ず何かしらの要求をします。「入会金」「修行」「何らかの善行」などなど。それらの『宗教』は私たちを人間的に高めてくれるかもしれませんが、所詮人間が作り出した「自分を磨く手立て」に過ぎません。 聖書が私たちに教えてくれる「神の救いや祝福を受け取る道」は『神からの一方的な恵み』です。上記の聖書のことばは、イエス・キリストの1番弟子とも言えるペテロが聖書の中に遺した最後のことばです。では「恵みと知識において成長する」とはどういうことでしょう?それは「キリストの教えに関する知識を増す」ということではなく、「キリストご自身を更に深く知り味わう」ということです。 神は、私たちの神に対する不信仰や不遜な態度(神を神と認めず、己れの人生を己れの好き勝手に使おうとする姿勢)に対する罰を、私たち自身に負わせる代わりに、神に対して全く従順に歩まれたキリストに負わせ、十字架におかけになりました。キリストは十字架の上で息を引き取られる前に「完了した」という言葉を遺されました。これは「すべての人の罪のために支払われるべき代償は完済された」という意味です。もはや私たちが神に対して支払うべき負債は残ってはいません。私たちが神から祝福をいただくために『代償』としてささげるべきものは既にイエス・キリストがその恵みの故にすべて支払ってくださったのです。 アメリカの著名なクリスチャン作家であるフィリップ・ヤンシーは、この『キリストによる恵み』の概念を「もはや私たちがどれほど良いことをしても、私たちに対する神の愛を増やすことができないほど、神は私たちを愛しておられる。また私たちがどんな失敗を犯したとしても、神の私たちに対する愛を微塵も減らすことはできない」と表現しました。この『恵み』を日々深く味わいながら生きる時、私たちはまさに「恵みにおいて成長していく」のです。

2018年6月10日 「Make disciples!③」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ      「Make disciples!③」     (10/06/2018) ◆『イエスの命令』を守るように教える [マタイ28:19-20a] ・イエスは「私の教えを宣べ伝えなさい」とおっしゃったのではなく、「『わたしが命じておいたすべてのことを守る』    ように教えなさい」と言われた。だから「イエスが命じたことは何なのか?」を知ることは大変重要。 ・イエスがしばしば律法学者たちを批判したのは、彼らが「律法を守ろうとしていたから」ではなく、「律法を利用し て『自分たちの考え』を人々に押し付けていたから」。イエスご自身は律法を尊重している。[マタイ5:17-20] *相手を自分の思う通りに動かしたいために『聖書のことば』を用いてはいけません! ◆『イエスの命令』を守るための大前提 ①イエスは私たちに達成不可能なことは決して命じない。[マタイ11:30] ②イエスは私たちに「自力で達成できること」は決して命じない。[ヨハネ15:5] ③『イエスの命令』の目的は、私たち1人1人が「いつもイエスと共に生きる」ようになるため。[マタイ28:20] ◆今週の『暗唱聖句』: [マタイの福音書 28章19~20節]   Outline of the sermon        “Make disciples!③”       (10/06/2018) ◆Teach them to obey “Jesus’ commands”. [Matthew 28:19-20a] ・Jesus didn’t tell his disciples “to proclaim my teaching” but “to teach them to obey Read more…